浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

怪獣ラジオ・仮面ライダークウガ15周年SP⑧(ゲスト:一条薫刑事役・葛山信吾さん)

最初に書いておくんですけど、一条さんのモデルは滝和也(初代仮面ライダーのFBIの人)と太陽にほえろのスコッチ刑事ですよー。何だか違う話が流れていますが違いますから―。

クウガ周りはね、デマを放置したらどれだけ悲しいことになるか身に染みてわかってるの。だから見つけたら一つ一つ潰していくしかないの。

今回は葛山さんの(時に反省を挟みつつのww)誠実な話から、当時の出来事に和みつつ、現在自分の気持ちに凍りついていた部分があったことを思い知らされる回でした。

1年って、長いんです。そこにはいいものを作る志と結束があって絆が生まれていきます。例えば鎧武でもドライブでもキャストスタッフ同士の結束があちこちから流れてきていますが、クウガでもそういうのは同じなんです。

It comes rain

It comes rain

 

確かにそうだけど!そうだけど!wwwww

それにしても今までゲストの話をうまく引き出してきた高寺Pがフォローにてんやわんやするほどに次々と挟まれる葛山さんの反省会よ…wwwまさかの反省17回だったというww誠実(にして天然)な人柄がよくわかる(;´∀`)心に染み入る話がたくさん聞けて胸がいっぱいです。ありがとうございました!!!

さて…いよいよ来週と再来週か…(身震い)

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以下長い自分語り注意。

クウガって私にとっては自分の特撮ファン「だった」時期のルサンチマンと切っては切れないところがありまして、この機会にそれを説明しておきますが楽しい話ではないので注意してください。

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特撮ファンになったきっかけというのは実兄の影響でした。特オタ界隈では女の身で特撮を観るのは男の影響だという言い分があるみたいなんですが、私の場合もそういうことなのかもしれません。ただ、自分のために文房具とお昼ご飯以外の物を買うとにらまれる子供時代で、観ても怒られないものが限定されていたところがあります。その中で観ていたのは主に男の子向けと言われる特撮やアニメ。お金が使えないので自然と自分から娯楽を求めることがなくなり、例えば女の子向けと呼ばれるものやドラマはほとんど観ない時期がありました。本当に子供のうちはそれでも問題なかったんだと思います。ただ兄が当時人気だった少女アニメにハマった時が困りました。面白いつまらないというより楽しみ方がわからなかった。それでちょっと見かけただけでそれ以降特に関わってないんですが、そうしたら「こいつはこのアニメをバカにしている」とキレるようになってしまった。…だから、クロイレキシがと言い出した人たちについてはそういう感情が生まれることはあるってわかっていました。だから実は驚きもないんです。むしろ驚きたかったです。思い込みで増幅される悪意。それが生まれてしまったら修正は難しい。だって思い込みなんだから。だけどその悪意に対してどうすればいいのかはわからず、言い出す人たちの悪意が怖くて逃げてしまった。ずっとデマを放置していたようなものです。それが15年間積もってこんな悲しいことになってしまった。

「最近の特撮は昔に比べて××で良くない」みたいなよくある言説については兄は不満に思っていました。ただ番組を観た後で感想を常に求められたり、「この○○がカッコいい」と言えば「おまえはカッコよければそれでいいのか」と返されたり。「ただ楽しむ」というのが許されない感じでした。特撮番組にはどれにも常に深いテーマがあって、ファンはそれを常に見つけ出して評価しなければならないというような。特撮番組自体は映像が圧倒的だったりアクションがカッコよかったりで楽しめるのですが周辺のところで疲れてしまうことが多かった気がしています。(あ、今は兄とはそれなりにつき合いは続いています。お互い自分の楽しみには干渉しない感じになりました)

ただクウガを観るまでは自分が疲れを感じていたことにはあまり気づいていなかったようです。しんどいなとは思ってたんですが特撮はそういうものというイメージだったから。あちこちの局で特撮番組が放送されていたいわゆる全盛期の時期には生まれておらず、自分で見たのは冬の時代からだからいい時代というもの自体のイメージができませんでした。昔に比べて今はずーーーーっと悪いままで、いつかこのジャンルは需要がなくなって消えるんだと思っていました。

それが、オダギリジョーさんのことをいろいろとわかっていくうちに「もしかして特撮ファンの間で常識とされてることはもう古いことなのでは…?」と思うようになっていきました。…そのくらい古参ファンから見てアカン存在だというのはヒヤヒヤしながら思ってたからな…。だけど不思議なことに私自身は全く嫌ではなく、むしろ「ファンはいつしか俳優さんたちにヒーローとしての振舞い方を押し付け過ぎていたんじゃ…?」と思うようになっていきました。「子供のため」って言葉は武器ですよね。自分の理想に従わない者を殴りつけるための。「子供の夢を壊す」と言うと誰もが躊躇してしまうんですよね。いやほんとあの頃って「ヒーロー番組に出ていた人は他のドラマで悪役なんかやるなー!子供が観てしまったらどうするんだー!」とか普通に正しいこととして言われていたからな…。パトロンレベルで面倒見ているわけでもないだろうに。「自分が嫌」ならまだわからなくはないけれど。

結局私は特撮ファンなのかと言われたらそうではなかったと思います。怒られないためにファンのフリをしていた臆病者というのが本当のところです。だけど、NHKのBS(当時はBS2)で初代ウルトラマンの怪獣大暴れを観てワクワクしたし、昭和ライダー大野剣友会の流れるようなアクションは目が離せなかったし、宇宙刑事のメタリックな美しさは好きだったし、戦隊の型を守りつつも時代の流れを読み込むことを忘れないところは面白かったです。どれもこれも嫌々観てたわけではなく楽しんでいたのも本当です。そして何より、ボンクラな私はこのジャンルにずっといなかったらクウガに出会えなかったしオダギリジョーさんにも気づかなかった。それだけで無駄なんかじゃなかったって思えるからいいんです。

そんな15年の時を経てオダギリさんが何を話すのか、楽しみにしています。でも個人的には高寺Pと気の合う悪友的な駄弁りでも構わないとも思ってたりwwwとりあえず来週は「遅いぞ!五代」って言わなくては!(使命感)