浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

重版出来! 6話

ドラマが放送開始されて間もなく「編集者残酷物語」( @prisoner_editor)というTwitterアカウントが発見された。劇中で安井さんが使っている裏アカと同じ名前。ツイート内容もドラマと同じで熱さはなく、「夢とは毒である」とシビアに語る謎の存在。ずっと「これは視聴者の誰かによるなりきりアカなのか、番組側で作られたもう一つの公式アカなのかどっちなんだろう?」と思っていた。

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4話で安井さんと組むことになった絹ちゃんの苦悩を通して安井さんの過去が明らかになる回。ところで窓口となる担当編集者が主演アイドルの事務所の要請をホイホイ聞いて現場の絹ちゃんにしわ寄せが行ってるのを見るに、ガールの法則実写版って「大人の事情でいろんなところを改変して原作と同じなのはタイトルだけ」っていう不幸な実写化になってしまうのでは|д゚)偉そうな評論家にデビルマン基準でぶっ叩かれちゃう!*1なおこの重版出来!ドラマ版の場合は原作を読み込んだうえでうまく膨らましてくる幸せな実写化になっていると思う。

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※今回は解説役に徹していた五百旗頭さんを強引に入れてるのは私がそういうアカウントだからです。

2話の部決会議でも雑誌の廃刊は少し言及されていたけど、映像で改めて見せることでよりその辛さが色濃くなる。6年前は心ちゃんのように夢と希望に生きていた安井さん。廃刊を食い止めるため駆けずり回っていた安井さん。だけどほんの少しのボタンの掛け違いが元で作家の信頼を失い、結局雑誌も失い、家族まで失くしそうになったことが彼を変えた。だから現在の彼は作家と深い関わりを持たない代わりに徹底的にビジネスと割り切ることで雑誌を守り、家族との時間も大事にしている。バイブスはそのおかげで中田画伯のヘタ絵原稿を掲載するほどの余裕が生まれる。NHKで朝ドラが安定して高視聴率を出している一方で挑戦的なドラマや企画が数字のことはあまり言われずにやれてるようなものと考えるとわかりやすい)バイブスの他の編集者たちが綺麗事を現実にするために戦っている人たちとすれば、安井さんは仲間の夢を守るために戦っている人だ。自身は途中で破れた夢に呪われたまま。

まあ…それで犠牲にされる方はたまったものではないので絹ちゃんが自分から離れる決断を出せたのは良かった。あのままだったら彼女はいつか絵を描くことも拒絶してるところだった。商業でやるにしても同人に戻るにしても今度は自分のBLを描きなさいな!(´;ω;`)しかし安井さんにも彼なりの信念はあることがわかったので怒るに怒れないがまだ若い絹ちゃんがボロボロにされたことについてこの気持ちの行き場はどこへ…→おのれ明和電機―!!!(お門違い)

明和電機のヤックウィ~ン

明和電機のヤックウィ~ン

明和電機 Otamatone オタマトーンでじたる ブラック

明和電機 Otamatone オタマトーンでじたる ブラック

 

ところで6年前の五百旗頭さんは水色シャツが若さを感じさせてイイですね(`・ω・´)ゞ

さてバイブス編集部がTwitterアカウントを取得したことで心ちゃんが編集者残酷物語の存在を知り、見てみようとしたところで安井さんがアカウント削除。まるでこれ以上自らの傷を悟られまいとしてるようだったがこれと同時にリアルの編集者残酷物語アカも消滅!何と粋な仕掛け!でも番組公式では何も言っていないので最後まであのアカが何者だったのかはわからないまま。だからあのアカウントは安井さんなんだ、安井さんだったんだよ。

ところで「じゃあ五百旗頭さんのアカウントも存在するの⁉フォローしたいしたいするするする」と沸き立った皆さんに検索結果を教えましょう。

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・・・・・・・・・。

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ああ…このプロフ文のせいか…ガッカリさせてすみませんでした!!!_| ̄|○何よりも私自身がガッカリです!!!!!

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今回のデジタルバイブスはガールの法則の修正後ロングヘアver&修正前ショートヘアver(作画:白川蟻ん先生)。正直言ってヒロインに黒の割合が多いロングverの方が見やすいかなと思うのだが、そもそも最初にショートの方のネームをパラ見だけでOK出したの安井さんだから。この作品の1話完全版が5月27日発売の月刊!スピリッツに載るんですってよ。やるぅ~!

TBS系 火曜ドラマ「重版出来! 」オリジナル・サウンドトラック

TBS系 火曜ドラマ「重版出来! 」オリジナル・サウンドトラック

 
エコー

エコー

 

*1:デビルマン実写版は未見なので「どんだけ」なのかは知らないが公開から12年も経ってるわけで、現在では単に気に入らない邦画を殴るための都合のいい道具として使われてるなあと思う。なので「デビルマンよりマシorひどい」みたいな評論は見なかったことにしている。