浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

重版出来! 8話

何でこんなに数字に追われなきゃいけないのかねえ…ダブルミーニング

自分が好きなものについて検索してぶっ叩かれてるところを見ると我が事のように酷く落ち込む私も共感力が高すぎるってやつかもしれない。あとドラマで登場人物に理不尽な悪意が向けられ続けるのも苦手なんだー。というわけであの諭しをカメラ目線でやる五百旗頭さんには照れましたねえ(ο´ω`ο)ゝ(はいそこ「言われたのは大塚シュートくんだよ!おめえじゃねえよ!」とかわかってることをツッコまない)
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テレ朝日曜朝8時だったら血を見る展開になるかと思う目つきだったね。TBS火曜夜10時でよかった。
一方共感力がなさすぎる中田画伯。どうもモブキャラがそれぞれ命も意志もある「人物」ではなくストーリーの都合でただそこにいるだけの「置き物」になってるということらしい。…だ、大丈夫だよ…プロ作家による作品でも時々そういうのあるよ…レギュラーなのに置き物になっちゃってるのたまにあるから気にしなくても(逃走)作家の共感力の場合は「このキャラクターが何かの行動をとった場合読者(視聴者でも観客でもいいんだけど)がどう思うのか、愛せるかを想像できるかどうか」って方が大事かもしれないなーと思う。特に朝ドラの感想TLが荒れてる時に思う。*1
今回のデジタルバイブスは「100万オトメバイブル」。(作画:いくえみ綾先生)本と仏像をこよなく愛し、周りの子たちと趣味が合わなかった14歳の河さんを救った作品。このドラマの数字が低いと言われる理由なぞ正確なところはよくわからないが、「物語に心を救われた人は割合にすると実はそれほど多くはない」ってのはあるのかもしれない。そのため例えばこの作品に出てくる「本が翼になってどこまでも飛んでいける」というのが感覚でわからないのかもしれない。それは「わかる」側の自分にとってはちょっと悲しくなることだが、このドラマは「わかる」側の人の方を向き、その人たちに悲しい思いをさせないように作ってるのできっとこれでいいのだと思う。嫌いな人の方だけを向いて愛する人のことをほったらかした作品に口では「仕方ない仕方ない」と言いながら心はそっと離れてしまうってことはよくあったので。まあ予定の話数で完走できるようなのでよかった。TBSはこの辺りについていつも信頼してる。ただしフ○テレビテメーはダメだ。(トラウマ)
この100万オトメバイブルが漫画だけじゃなく全てに心を閉ざして泣くことも諦めたアユちゃんの目を向けさせ、嫌っていた父親の漫画へ向かう架け橋になってるのも良いなあ。タイムマシンにお願いは昔の漫画だしどうもコロコロコミックとかに載ってそうな児童漫画のようなので14歳のアユちゃんには少女漫画でまずわかりやすい入り口を設けないとたどり着かないわな。父娘は和解はしたもののこれからが安泰というわけでもない。牛露田先生の線を引けなくなった手は相変わらず震えたままだ。ただほんの少しでも、アユちゃんが今よりも遠くへ飛べるための翼に漫画がなれたのならきっといい未来につながると思いたい。「私ら大人は子供の前でカッコつけなきゃならんでしょう!!!」ヒーローだ。ヒーローの矜持だ(´;ω;`)
前回の感想では「天才と元天才との対比になるのでは」と書いたけど実際のところは「特別な天才ではない、普通に働く人たちへのエール」だった。要領のいいやり方で成果をつかむ他人を見て時に落ち込んだりもするけど、惑わされず自分のやり方でやっていこう。河さんのもとに100万オトメバイブル作者の山岸留羽先生が訪れるのってあれは本を愛してプライドをもって働いてきた彼女への神様からのご褒美みたいなものだなあ。それをもたらしたのがエンペラー営業の強引営業に焦って落ち込み、でも河さんの姿を見て思い直した小泉くんの手紙だということも含めて。各人がそれぞれやれることで今できるだけの無理をして勝利をつかむ展開好き。…あっクウガだ。それクウガだわ。
だけどそんなだからバイブスはエンペラーを抜けないのだっていうのもまた現実でと思ったら次回はエンペラーがちょっかいをかけるらしい…いやちょっと待って!
次回五百旗頭回ヒャッホウ────!!!!!(∩´∀`)∩
良いメガネVS悪いメガネの頂上決戦じゃー!(エンペラー編集部は別に悪人なわけではない)
重版出来! コミック 1-7巻セット (ビッグコミックス)
 
TBS系 火曜ドラマ「重版出来! 」オリジナル・サウンドトラック

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*1:某朝ドラを観た時に自分がアトピーなもんでイヤミな課長がアレルギーを持ってると知ったヒロインが弱点見つけたと飛び上がって大はしゃぎしてるのを見て「私はこの子のことを愛せない…」と思った記憶がよみがえるわー…。