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浅羽ネムの長いひとりごと

思いついたことを書いたり描いたりしてるブログ。あくまで主体がTwitterなのでコメント欄なし。のんびりやります。

真田丸最終回のサブタイトルを考えながらの感想と雑感

無題ということであれこれ考えながらこの楽しかった1年を振り返ってみますよ。

 

幸村の名を遺し、本当の彼は消えていく「信繁」

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勝頼様の最期(2話)を思わせるきらめきだったなあ。策を立てて戦況をかき回すくらいはできてももう豊臣家が勝てる可能性はどこにもない事態で、さらにほんのちょっとの見誤りが致命傷になってしまう。未来人の視聴者から見たら「わあ源次郎間違えてる」なんだけど当事者、ましてメールも電話もなくて情報伝達一つにも手間取る時代では我々には計り知れないこともあろう。それを外野がどうこう言えるかというと、ね。それでも「あの徳川家康を自害寸前にまで追い込み、最も恐れさせた戦国武将(の1人)真田幸村の名は後世にまで残る。そこに行きつくまでに真田源次郎信繁がやってしまった数々の失敗を覆い隠すかのように。

 

「逃恥」(逃げるは恥だが役に立つ

その信繁(幸村)と家康との対峙に割って入る徳川秀忠

恋

あのシーンはたぶんほとんどの視聴者の脳内でこれがかかったと思うwww思えば5話の伊賀越え、大爆笑しつつも「信繁が見ていないことは描写しない」方針のこのドラマにおいてなにゆえあんなに尺を取ってやっていたのか不思議ではあったんだけど全てはここのため、そしてラスボスであり最後の勝者である徳川家が悪役ではなく彼らもまたあの時代を必死に生きた人間たちだと示すためなんだなあと。史実をよく知らなくてもあの伊賀越えを思い出すだけで「ああそりゃ家康は戦を嫌うよねえ」と納得できたし、だからこそ戦のない新しい世を作るためにあれこれ手を尽くす。実際多くの民にとっては戦のない世の方がいいのだ。ただその分昌幸みたいな乱世でしか生きていけない人たちが取り残される残酷さも孕んでいる。これはどっちが正しい悪いの話ではなく正義の反対は別の正義という感じ。命の危機に立ち向かう者、潔い死を選ぶもの、そして無様に逃げて一時の恥を覚えながらも命をつなぎ、勝機を見い出す者。ところですっかり「逃げるは恥だが役に立つ」が徳川家の家訓みたいになってる状況は笑うwwwまあ勝った徳川もナレーションで葬る有働アナが最強なんですけどね!←

 

守るべきもののために声を上げろ!「応援」

ところで言葉は悪いけど私は基本的に大河ってサンドバッグ枠だと認識していた。毎年毎年叩き記事が出るし、視聴者はいつもあれが違うこれが違うって怒ってるし。いつもいつもそんな光景ばかり見ていて基本的には関わりたいとは思わず、それでも自分が面白く観られそうなものだったらちょっと立ち寄ってみようかなーと思うこともあったけど、八重の桜の時にそういう気持ちも消え失せて「どうせ何やったって途中でガタガタになるしみんな何もかも演者の責任にしてポイするだけじゃねえか」「だいたいこんなdisしか出てこない枠を存続させる意味って何だ」としか思えなくなっていた。前半の数字について叩かれた時に怒ってた人たちがオダギリさん登場の時に「あいつが来るともっと下がるから来ないでほしい」と騒ぎ出したことについては絶対に忘れないしずっと心の中にわだかまりとして残っている。

真田丸を観ようという気になったのは、さすがに三谷幸喜さんならまさか途中で路線変更することはないだろうと思ったから。この辺は新選組!の信頼と実績がある。そして情報が開示されていくたびに大河ファンのフォロワーさんたちが楽しそうだったから。でも実際の番組がどうなるかはすごく不安だった。始まってみると1話の「浅間山が火を噴かない限り武田は滅びませぬ→からの浅間山ドカーン」で爆笑し、悲運の武田勝頼様が放つきらめきに涙し、これ面白いなと思った。ただ数字は高いのか低いのかよくわからなかった。そして叩き記事が出てくるいつもの流れ。ああ今回は長澤まさみさん叩きなのねーハハッと乾いた気持ちでいたら2月辺りにTwitterで「良いと思った人は応援メールを送れ」運動が起こり始めた。良いと思った人はそこで満足しちゃってとくに感想を送らない一方でクレーマーは次々と不満を寄こしてくるから必然的にNHKには不満だけが送られてくることになると。えっdisばかり見える原因ってそれなの⁉という気づき。…確かにNHKってそれがNHKだというだけで気に入らない人ってたくさんいそう…。そこからお問い合わせセンターには応援メールがたくさん舞い込み、それが制作陣の原動力になったというのはいい話だった。

あの時「この悲しくも気高いドラマのまま1年貫いてくれ」と伝えていれば、私は八重の桜を救えたんだろうか。

NHKにお問い合わせを送るのはこちらから。番組名は必ずつけよう!

 

最強の布陣の「集結」

ただ視聴者の応援の気持ちを促すためにはやはりドラマがしっかりと面白くないといけないとも思う。それも脚本や演者だけじゃなく、脚本に説得力を持たせてドラマとの整合性に肉付けしていく考証、視聴者が何を望んでいるか割り出して的確な情報を流す広報、叩き記事が出てきたら意図を解説して演者をガードするプロデューサー、それぞれが意識を共有して各持ち場で能力を最大限に発揮しないとこういうことはできないだろうから、優れた人材と温かく応援してくれる視聴者に恵まれたこのドラマは本当に幸せだったと思う。徳川だって優れた人材を重用して天下を取ったんやで?

 

これからへの「不安」

ただ例年の傾向を思うに大河とは普通はこういう幸運に恵まれることはなく、どこからかボロボロと崩れていくものなのかなと思う内部からの横槍でどんどん瓦解していった豊臣のようにな!(ドヤァ)現時点ではまだ「大河は面白い」ではなく「真田丸は面白い」なんだけど来年以降もちゃんと面白ければまた気持ちが変化していくかもしれない…が、何となく後番組おんな城主直虎については大河ファンの反応がどうもよくなさげで不安だなあ。現在BSプレミアムでは朝ドラごちそうさんの再放送をやってくれてるので、同じ制作陣の直虎は3月までは様子見するつもりでいる。ただ反応があまちゃん終了&ごちそうさん開始時期の朝ドラファンの何か嫌な感じにそっくりで、何をやっても真田丸と比較してdisる人が続出するような予感がある。その時に良い反応がちゃんと来なかったら大河はまた元通りのサンドバッグに戻るんでしょうなあ。面白かったら反応してみるよ。面白かったらね。

おんな城主 直虎 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)

おんな城主 直虎 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)