浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

フランケンシュタインの恋 3話まで

制作発表された時の世間の反応を思い出してみると

  1. フランケンシュタインは怪物じゃなくて博士の名前ですよ(フランケンシュタイン警察)
  2. むしろシザーハンズっぽくね?(しかしキャスト発表の時点で制作側からシザーハンズのようなとは言っているのだ)
  3. ちょっと待ってくれ怪物役が初とか言ってるけど綾野剛は2003年に既に怪物をやってるだろ(仮面ライダー555過激派)
  4. 違うよ!オルフェノクはやっぱり怪人なんかじゃない!俺たちと同じ人間だったんだ!!!(555のテーマがまさかの13年後の他局で)

後半になるほど何かおかしくなってるのはともかくとして、私シザーハンズ好きだし(身も蓋もねえ)かわいそうな目に遭う綾野剛…あざといくらいに鉄板やな…と思いながら観ております。なお原案小説は読んでおらずフランケンといったら怪物くんの方を思い出すアカウントでございます。フンガー。

VCD 怪物くん フランケン(ノンスケール PVC製塗装済み完成品)

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ドラマの内容は、今のところ思ったほどには悲劇的ではなくかわいい感じで進んでいてちょっと意外に思っている。会話は噛み合ってそうでまるで噛み合ってないし登場人物は皆どこか地面から5ミリくらいふわふわと浮いている感じ。この世界観はかなり好き嫌い分かれると思うけど私はけっこう好き。でもこれ後半になるとどんどん悲惨になっていくんでしょ⁉だ、騙されないんだからっ!!!*1

120年人とは離れた山奥で生きてきた怪物=深志研が人間のことをほぼわからず知識を得ていくのは赤ちゃんから成長するのと似た様子であり、その様子がかわいいというのは予想通りであったけど、ヒロインの津軽さんの造形はちょっと予想外だったな。深志さんがボケ役なので彼女はツッコミをしながらリードしていく役回りだと思ってたらこの人も相当なボケだぞ⁉どうも不治の病に侵されていてできないことが多すぎる人生だから短い生涯の中でいろいろ体験したいと考えてるっぽい。なので合コンに参加して飲めもしない酒を飲み人の輪に入ろうとして危うく襲われそうになったり助かってからは残されたキノコを手掛かりに怪物の住処を見つけ、その怪物を人間の住む街に連れて行き、そして怪物に触れられたことで姉が瀕死に…おう…猪突猛進にも程があるガールですぜ…。でもこういう壁をぶち壊していきたいタイプの人だからこそ壁を造って閉じこもってしまう深志さんに外にある世界を見せることができるんだよな。問題はそれが深志さんにとって本当に幸せなことなのかだけど、それはこの先明らかになっていくのだと思う。

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息子を生き返らせたかった割に自分が死んだ後のことを考えてない博士何なの。

死なない深志さんと死が側にある津軽さんとではどう転んでもハッピーエンドにはなりそうにないんだけど、たとえばシザーハンズのような形のENDだと「津軽さんが連れてきたの間違いじゃね⁉」ってことになってしまうので深志さんがずっと世界と何かしら関わりを持てる終わり方だといいなと思うけどどうなるかなあ。

ドラマ「フランケンシュタインの恋」オリジナル・サウンドトラック
 

ところで結局人と同じにはなれない異形の哀しみの象徴としてのキノコなわけだけど、あれキノコ業界的に心象はどうなんだろうと心配している。そこで考えたが、

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こういうのを深志さんの写真でもつけて日テレから販売したらいいのでは(まがお)貴女のおうちに綾野剛を置けるよ☆

*1:主にエグゼイドによって植え付けられた恐怖感