浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

アリスの棘最終回

 八重の桜とごちそうさんの放送中にドラマのタグは覗いちゃいけねえと学んだので今期のドラマは全くタグを見ませんでした。そのため今期の4本の実際のところの評判はいまいちわかっていません。ただそんな状態だけどアリスの最終回はどうも荒れているっぽい?何となくこっちに伝わってるのが

  1. もっとダークサイドな終わりになると思ってた
  2. 西門本当は殺るつもりだったろ
  3. 伊達先生とは何だったのか
辺りかな?
 1についてはまあそれもわかる。ただそうなることはあり得なかったんじゃないかなとも思う。シリーズ監修の西田征史さんの作品で私が知っているのは「妖怪人間ベム」「実験刑事トトリ」「TIGER&BUNNY」の3つ。どれもダークサイドではなくむしろハートウォーミングですらあるというか、主人公達の関係性が物語のメインだよなという。それと不思議の国のアリスを読んだことはないんだけどwikiを読むとこれは異世界に迷い込んだ少女が脱出するまでの話。そうなると恨みの深い闇に閉じ込められた明日美が救われる話になるのは必然だよなという。まあ犠牲も大きいからな、そこが合わないと思う人が出るのも仕方ない。
 2については私もちょっと「ええー⁉︎」とはなったww
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 そもそも15年前、罠にはまってブチ切れて裏も取らずに小山内先生の名誉と明日美の心を傷つけたわけで、その短気はもう少し何とかした方がなどと冷静にツッコミつつも、
  • 怒りに我を忘れて光を失くした黒目
  • おいちゃんに襲いかかる画がなぜか国際テロリストよりも恐ろしい(そして美しい)
  • 教会を燃やす…だと⁉︎(未遂)
  • 「だから見ててください!俺の、復讐!」(言ってねえ)
こんなええもん見せてもらって文句は言えない。
 3は本当にわからないwwいよいよおいちゃんがやられる⁉︎というところで割って入るものだとばかり。だから自分で補完する。
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この最終回でやっと私は西門さんをどう扱えばいいかつかめた気がする。(いいのかこんなんで)
 ところで皆さんは黒幕は誰だと思ってました?ほとんどの人が「もうおいちゃんしか残ってねえだろ!」と言ってたけど、あまりに公式が予想外予想外言うもんだから「今までやられた人が復讐しに来る?」「お父さん実は生きてる?」(オープニングの葬式とは)とか斜め上な予想も出てきました。ちなみに私は妙に存在感のあったちょんまげメガネ医者…(;´Д`A

 ファブリーズのCMから暗躍していたミッチというのもいいな。(よくない)
 結局煽るほどには予想外じゃなかったねえwww(そういうこと言わない)
 ツッコミ所は置いておいて、この物語は悠馬先生(白ウサギ)以外は愛する者のために狂っていたわけで、そんな彼の犠牲から世界の均衡が崩れていくというのは面白かったけど、そこに引っかかる人もまあいるよなと思う。盤台、有馬はともかく悠馬先生100%白の存在だからな。何でも白ウサギはアリスを不思議の国に連れて行くキャラクターだということで、このドラマでは逆に明日美(アリス)を脱出させる役割となるのは必然だったのかなと。ただ彼の意思は明日美の中で生き続けることになる。「人はいつ死ぬと思う?人に忘れられた時さ…!」(byDr.ヒルルク@ONE PIECE)このセリフは生きていく人のための矜恃だなと思ってる。
 完全に満足なのかというと食い足りないと思うところもあって、私の場合は「明日美視点のない西門優介」をもっと見たかったなと思った。それが初めて出たのが9話での新聞社で一人爪を噛んでカッターをキチキチ動かしているところで、それまではずっと明日美のための王子様だったからねえ。この辺ダブル主演じゃなくなったことが影響しているのかな。でも敵か味方か最後まではっきりしなくて盛り上がったのも本当だしなあ。
 完璧な出来というのとはまた違うけど、疾走感の強い物語もそれに伴う盛り上がり、悲しい話でありながらも絶望にならない結末、面白かったです。なんだかんだで笑えなくなった人が笑えるようになる話に弱いな、私は。
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(以下、極個人的な話をするため行間を開けます)
 
 
 
 
 
 
 
 
 このドラマで一番嬉しかったことはたくさんの人がオダギリジョーを好きだと言ってくれたことだった。去年の今頃〜8月くらいはひどいものだったよ。自分でももうぐちぐち言わなくていいだろと思うんだけど本当に意味がわからなかったもの、まだほとんど登場してもいない大河で来るなと言われることが。登場してからも明らかに脚本がおかしくなっていったのにあいつが来てからつまらなくなったと言われることが。それでも、あの大河だったり、特殊部隊ドラマだったり、少しずつ種は撒かれていたんだなあ。これからがんぼ、大川端と終わっていき、渇き。の上映が終わったらしばしの間さみしくなるけどこの楽しさと喜びは絶対忘れない。ありがとう、そしてありがとう!