マッサンが無職だったこの一か月間、どうやらなかなかウイスキー造りが始まらないとイライラした方も多かったようです。私はそこまでではなかった。もしかしたらこのドラマへの私の期待は皆さんとかなりずれているのではないかと思い、書き記しておく記事です。マッサンは楽しんでいるのですが、記事の内容はネガティブ気味なので注意。
連続テレビ小説 マッサン Part1 (NHKドラマ・ガイド)
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マッサンの制作について初めて読んだのがこのページ。
平成26年度後期朝ドラ「マッサン」制作のお知らせ | 連続テレビ小説 | ドラマトピックスブログ:NHKブログ
これを読んだ時にイメージしたのが互いに寄り添っている夫婦。どちらが前へ行くでもなく、2人が並んでいて。それはこの当時、求めていたのにどうにもいまひとつ痒いところに手が届かない、もどかしい気持ちを感じていたものだった。
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会津だけを、幕末だけをやりたいなら会津戦争だけ作ればいいじゃないか。新島八重を主役にするなら彼女の人生を描かないといけないじゃないか。心の中のそんなモヤモヤを消せないまま、Twitterの八重タグは学校設立なんかいらない、京都いらない、会津を映せ、…ジョーいらないで埋め尽くされてゆく。この頃は自分が何のために八重の桜を観ているのか本当にわからなくなっていた。もしも京都編だけが朝ドラだったら、まだ受け入れてくれる人もいたんだろうか。そんなことを考えている時に出てきた朝ドラの制作発表は、キャストは違っていても望んでいたものが観られるんだろうかって思った。きれいきれいなだけでない、ぶつかり合って高め合う人間臭い夫婦。
思えば今年の私のドラマ視聴はずっと八重のリハビリをしているのだと思う。Sも、MOZUも、オダギリ掛け持ち3作品も。ここまではキャストでエキジビションマッチをしていたようなもので、マッサンはキャストも八重と一部被りつつ、本当に観たかったものを追い求めているんだ、きっと。だからこそ、ぶつかりあって進んでいくマッサンとエリーはボンクラでめんどくさいけど不快には思わずむしろイイヨイイヨーと思っている。制作方針を読んでみるに、マッサンの制作陣はちゃんとこの夫婦に興味を持っているようだから期待したいんだ。会津戦争を描くための新島八重とか、白蓮事件を描くための村岡花子とかいうのは歪みができるものだと思う。
リハビリが終わったら八重の再視聴をやってみたい。ただし前半はもう観られないと思う。どうしてもあの時大多数を占めた「前半こそが本物の大河!!!後半は不要!!!」という声が頭から消えない。自分自身が京都編のできがそこまで良くないと思っていることも大きいのだろうな。前半の記憶が消えて京都編だけを観たら、もう少し愛着を持てるんだろうか。