鴨居の大将は大きな会社を引っ張るのにふさわしいイケイケなやり方の人で、この人を心から信じてついて行けば間違いはなかった。だけど入社前から「どんなウヰスキーを造りたいのか」についてはマッサンと大将は食い違っていた。「わしの愛する本物を造りたい(→わしのウヰスキーをそのままで皆に飲ませたい)」と「日本初のウヰスキーを届けたい(→そのためお客の嗜好に合わせて受け入れてもらおう)」ですから。こうなることは必然ではあった。よくエリーは理想の妻というよりウイスキーの妖精と言われているけど、未来予知能力に乏しいので妖精としてもわりとポンコツ(震え声)
マッサン・エリーの2人から離れる人は代わりに二人に夢を託して去って行く。それは2人にとって幸せなことのようでもあるし、この夫婦がもうウヰスキー造りへの道「しか」進めなくなる(しかも失敗が許されない)という意味では苛酷ではある。
それにしてもマッサンはこの先従業員を使えるのかなというのがやや心配ではある。大将のようなやり方はできないだろうし、ただ良くも悪くもまっすぐ走ることしかできない猪なので、それはそれでついていけない人が出てきてもおかしくないんだよな。
連続テレビ小説 マッサン Part2 (NHKドラマ・ガイド)
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ところで「マッサンはこんなにピートにこだわっているのにブラックニッカクリアはノンピートじゃないか」なんてよく言われてますが、創業者とまったく同じことだけして商売ができるのならいいんですけど、そうもいかなかったので生まれた商品なんじゃないです?(ブラックニッカ - Wikipedia)時代をゼロから始めた創業者が偉大なのは勿論だけど、遺したものを絶やさないように続けている後継者だって優れていると思うのですよ。
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これを当ブログ的にわかりやすく説明するのなら「バイクに乗らない仮面ライダー」だなきっと。つながった!ボンクラ細胞がトップギアだぜ!(あかん)