セブンイレブンのCMから始まって東宝作品の予告編が流れていきました。それではその中の1つをご覧ください。
上映前に腹筋を襲ってきたチャオぜってぇ許さねえ!!!ww
というわけでS-最後の警官-劇場版観ました。普段当ブログをご覧になっている方は私がどういう人間かわかっておいでだと思うのですが検索等でここを訪れた方にちょっと説明しておきますと、私はこの作品で国際テロリスト正木圭吾(M)役のオダギリジョーさんのファンです。例えば主人公側のファンの皆さんから見て何だこれって感じの感想になっているかもしれません。そのあたりご注意を。
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劇場版『S-最後の警官-奪還』OFFICIAL BOOK (SHOGAKUKAN Visual MOOK)
- 作者: TBSテレビ,ビッグコミック責任編集
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/07/30
- メディア: ムック
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去年原作を読んだ時の記事。ここでドラマ化の際にいろいろ設定が変えられたりカットされた部分が多くあったことを知る。そして原作は社会情勢的にデリケートな部分も多く、完全な再現はできないのではないかと考えてあえて再度読んだりはせず、内容をいい塩梅に忘れさせていた。結果的にその判断は正しかった模様。やっぱりいろいろ配慮しなきゃならないんだろうなあ…。ただ原作の正木圭吾は震災ボランティアに参加してたり子供には優しかったり本気でプルトニウム爆破をするつもりはなかったりで良心自体はあるのだけど、実写版のオダギリ正木様は良心を見失った人として描かれていて、その辺り賛否両論になると思うけど私はこの実写版には合ってる改変だと思った。抑制された色気が出ていてイイ…!(ちょ
挑発。
心の一番奥の所を突かれる。
S側にとっては大逆転のトリガーになるシーンなのだけど、私には悲哀のシーンに見えてしょうがなかった。闇に染まってしまった者は、もう光を受け付けられない。
ファーストシーンが空港で少年に会うところだった正木圭吾のラストシーンは青空を見上げるところ。なんだかんだで私はここでだいたいのことは許した。私がこんなの見せられたら許すしかないじゃないか(´;ω;`)
この劇場版は王道ヒーローアクション(一號視点)と挫折からの再生(イルマ視点)の2つの見方があると思うんだけど、もともとオダギリファンで推しが正木圭吾だった私は「闇に堕ちた男の望みは何か」ってあたりを注視していた。愛する家族も守るものも失くした彼は望みを心の底に封じ込め、多くを話そうとしない。というより自分でも何を望んでいるのかもうわからなくなっていて衝動のままに動いていたのかもしれない。父の死以降は上を見上げること自体がなかったのではないかと思う。幼い日に見た青い空をもう一度ふっと見られたことは果たして救いだったのか。確保の時点で自分が撃たれることはもうわかっていただろうし。ドラマ版の時に私は「助かってほしいとは思わないけどその運命を誰かに悲しんでほしいとは思う」とか思ったけどだいたいその通りになったので良かったかなと思う。いやー…一號のバカ描写がドラマ版より控えめでホッとしたわ…まあ1年経って彼も30歳だしな…人にカンチョーするようなのはちょっとな…。(ただ「犯罪者でも誰も死なせない」というのは狂気と紙一重の信念なので、両親を殺された設定は原作通りの方が良かったのではないかと今回改めて思った。まあそうするとドラマでゆづるがやることほぼなくなっちゃうんだよな)
私がこういう人間なので感想も正木圭吾のことばかり書いているけど、レギュラー陣全員にまんべんなく見せ場があるのでどのキャラ推しの方でも満足な作りではないかと思う。男女カプ派も腐女子さん方もみんな幸せきっと幸せよ。ドラマの頃は何かチガウコレジャナイと感じることが多かったけど、要はもともと映画向きの物語をドラマサイズに合わせて放送していたから無理が生じていたのかなと思った。この劇場版は本来の身の丈に合った形態で送り出されている印象で、結構満足です。麗しきテロリストの流れるようなアクションと悲哀を堪能するためちょっと折を見てリピートしたい。やってる劇場が近場で良かった。
ただ、宣伝で続編やりたそうなことは何度も聞いたし、本編でも天城審議官周りで引きを作ってるんだけど私がそれを観るつもりになるかと言われると…私的一番の見所もう出てこないですやん…。でも神門健が絶望の果てに正木圭吾に生まれ変わるまでを描いた過去編なら正座で待機だ!