浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

新選組! 第四十七回 「再会」

新選組が(また)新しい名前を貰って戦に向かうことになったよ!でもその実態は体のいい厄介払いだよ!いわゆる江戸城無血開城とは江戸で血が流れることなく戦を収める良策とは言えるし、でも要は血が流れる舞台を他の地に持っていったってことも言える…っていうのは八重の桜会津編でも描かれていましたな。

戦に負けて帰った故郷ではみんなが温かく出迎えてくれて、頼もしい援軍の約束も貰って疲れ切った身には染みると思いきや、実は冷ややかな目で見る者も大勢いて、頼りにしてた援軍は来なくて結局戦況は厳しくなるばかり…っていうか菜葉隊をあんなに待ちかねてる様子を見るに何だかんだでかっちゃん相当いっぱいいっぱいじゃないの!冷静な目で見たら菜葉隊そんなに頼もしく見えないしもし来てくれてたとしても絶対役に立ってないよ!(何てことを)

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心持ちがまっすぐな勇に惹かれてついてきた者は数多くいて、しかし5年の歳月の中で疑問が膨らんだ永倉は見放し、常に楽しいことを求めていた左之助は出て行く。一方で暗闇に生きてきたのを拾われた斎藤は新選組が希望の光なので絶対に見捨てない。勇もトシもいっぱい間違えてこういう事態に陥ったけど、それは少ない選択肢の中でもがいた結果でもあり、良い結果に導いたこともたくさんあったはずで。勧善懲悪な価値観では測りきれないことなんだ。

ところでいつも静かな斎藤がここまで熱くなった引き金って勇の「もう浪士組結成以来の仲間は俺とトシと総司だけだ…」のひと言よな、「俺がいる俺がいる!」って主張だと思うと斎藤かわいいすごくかわいい。叫んだ後で我に返っちゃうのもかわいい。