浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

騎士竜戦隊リュウソウジャー マイナスとトンチキが同時に襲い掛かる!

リュウソウジャーは感想を書いていくのが非常に難しいなと思いますわ…。話が難解なわけではなくむしろシンプルなんだけど、「こういう展開になったら次はこう来るだろう」って予測から大きく外してくるような感じというか、誰だこれを王道だと言ったの。

騎士竜戦隊リュウソウジャー 変身剣 DXガイソーケン

騎士竜戦隊リュウソウジャー 変身剣 DXガイソーケン

 

放送が始まる前に最強バトルで先行登場していたガイソーグをまさか秋まで引っ張るとは思わなくてなあ(ノ∀`)ところで当方劇場版を観ていなくてあの鎧の誕生の経緯をよくわかってないところがあり(小声)

さまざまな装着者を渡り歩いた鎧の現在の中身はリュウソウ族のナダ。マスターレッドに弟子入りしていたがリュウソウジャーになれず暗い思いを抱え込んだまま流れ流れて宇宙まで来て(いやそんな傷心旅行みたいなノリで宇宙に飛ばないで⁉︎)鎧を手に入れたがそれは装着者を呪いで縛り付けるものだった。脱いでも追いかけていき、過去の装着者の記憶を見せる恐ろしい鎧…

f:id:asanem800:20191028095210j:plain

つまりそれって最強バトルで鎧を着せられた面々の記憶も…怖すぎる…。

※実際には「鎧を着ていた間の記憶のみ」ということらしいです!良かった!タカ兄の記憶を延々と見せられてたら常人には精神が持たない!

いや、こういうケースって直近で一番似てるのはご存知無幻魔人ジャグラスジャグラーですけど、ナダさんの場合は嫌なことがあったら逃げるのを繰り返した結果精神が振り切れるところまで行かずに凡人のまま暗闇に置かれてる状態で、言わば「変態“にも”なれてない」ってやつですね。大人だとこういう状態のまま転機も見つからずグルグルしてる人も多くやけに心をえぐるっていうか何でリュウソウジャーってそういう人間のマイナスな心の描写には妙にキレッキレなんですか???

なおこういう話をやってる一方でみみっちい男を取り囲んだクレオンくんたちが「ミージンコ男爵ミージンコ男爵ー♪」と囃し立てたり高スペック独身外科医に「あなたが自己中だから結婚できないんだー!」と突き付けたりしてマイナソーを育てるというどんな顔して観たらいいのかわからないトンチキが同時に送り出される、これが令和元年の戦隊リュウソウジャーだ(ノ∀`)

ただ本当にトンチキなのかはかなり測りかねるところがあるなと思ったのが26話。もともとコウは好戦的で、メルトやアスナとの出会いから優しさを身につけていった、たとえ奪われてもまた優しさを手に入れればいいって何かいいですよね…というかさんざん言われてきた蛮族性をこういう回収するのか。これはロボ戦で特に顕著だけど徹底的に子供さんを楽しませる強い意志を感じるなあと思う。自分としてはリュウソウジャーは「好き」とも「嫌い」とも違う印象で、「目が離せない」って感覚がありますね。