浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

いだてん〜東京オリムピック噺〜 東京五輪大開幕!希望の未来へレディー・ゴー!

オリンピックは何のためにやるもの?

観客のため?

選手のため?

スポーツの発展のため?

お国のため?

平和のため?

国力を誇示するため?

国民を団結させるため?

それとも、自分のため?

その理由は人それぞれ。しかし根源的にはみんな「やりたいから」「それが面白いから」突き進んでいく。ただ一人一人が思う「面白いことのため」なので時にはそれが他の誰かの思いを傷つけてしまうこともある。そしてやったことが全て正しかったわけでもなく、後の未来で苦労する原因を作ってしまったりもする。そして完全に成功できたかといったらそうでもなく、あと一歩のところで道を踏み外したり、志半ばで命を落としたり、それでも彼らの歩んだ道が無駄だったわけでもなく一人一人が走った道がやがて成功の道に繋がっていく。駅伝のように。そしてその歩んだ道こそが歴史。それは現代の私たちに、そして来年の2020東京オリンピックにも繋がる道。

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いだてんは起こったことについて善いとも悪いとも断じることなく少し距離を置いた視点から描かれてるバランスが好きです。それと自分の思いを通すために他人に思いを預けることを怖いこととして描いてるところも好き。何度も出される「がんばれ」の重圧よ。そして惨敗、震災、戦争、失脚のような悲劇でさえも「おもしろおかしい噺」として収束していく軽やかさよ。

まあーそのーW主人公っていうかある意味登場人物全員が主人公だし金栗or田畑パートと孝蔵パート、1964年の志ん生パート、「名もなき市井の人」五りんに繋がるルートと視点が目まぐるしく変わるので観づらくてついていけない人が出てしまうのは致し方ないわなーとは思うし、でも楽しんでる人を見下す一部の大河ファンに対しては真顔で「あ?」と思ってもいました。やっぱり私は本来大河という枠には向いてないみたい。

これは何かが悪いという話ではなく単に私個人の問題なので小文字で書くんですが、実はあんなに面白い真田丸や直虎でも途中で「あれ?今何をやってるんだっけ?」と思ってしまったことが時々ありまして、これはおそらく大河にあまり立ち入ることがなく歴史にも詳しくないため話を見失ってしまうことがある、要は「慣れてないから」だと思うんです。いだてんの場合、明治から戦争を挟んで昭和までって時代は朝ドラで何度か観ていたので割と引っかかることも見失うこともなく話を楽しんでましたねえ。落語全然わからないのに不思議なものだ。

 おめでとう!撮り直しの件とかオリンピック関係は権利関係が厳しくて商品化が危ぶまれるとは聞いて心配してたけどとにかく円盤は出ます!…BOX1・2の発売日が時効警察と同じ日だな…マイタタタタタタ 

なおNHKオンデマンド関係からAmazonプライムにもあります。

NHK大河ドラマ「いだてん」完全シナリオ集 第2部

NHK大河ドラマ「いだてん」完全シナリオ集 第2部

 

まあこの枠は基本的に私はお呼びじゃなさげだしいつかまた興味が湧くことがあったら立ち入るかなーくらいなところです。それはそれとして麒麟…何かえらいことになってるけどがんばって…。