放送前にこのことが発表された時には「どういうこと???」と思ったんだけど、来年やる鎌倉殿の13人を観たいし今から視聴習慣をつけとくかーのんびり観られたらいいかなーくらいのゆるい気持ちで何となく観ておりました。だいたいオープニング前後に「こんばんは徳川家康です」と挨拶してきて、英語混じりの解説をしつつ時折自分の政策を自慢する気さくな徳川家康wwなお演じるのは北大路欣也さん。一部でゼンカイザー役のK.Kさんなのではと噂されたこともあったそうだけど、大河も戦隊も1年かかる大仕事だからね、仕方ないね。
まあそんな感じでゆるい気分で観ていて、最初のうちは正直田舎で百姓してる主人公の栄一の青春ドラマよりも頭は切れるけどどこか心を閉ざし気味な一橋慶喜のシーンの方が面白いなと思ってたんだけど、黒船来航から徐々に攘夷の機運が高まり夷狄さえ追い出せば日の本は安泰だ!それができない幕府は腰抜けだ!って論調が栄一の周りでも広がるようになったのがちょうど現代の市井で起こってるいろいろな情勢と重なるように思えてきたのですよ。これを書いてる時点で10話まで観てるのだけど、史実をよく知らない当方としては栄一がカルト集団に取り込まれそうになってるようにしか見えなくてかなりヒリヒリしてる。気がつけば癒しポイントが家康様しかないという状況。幕末大河の癒しポイントが初代将軍って何なんだよ。まあ今やってるところは徳川幕府の終わりなので始まりの将軍が解説することには意味はあるのかもしれない。
政治劇もわかりやすい悪役がいなくて皆それぞれに懸命なだけでただ視野が狭かったり能力が地位に見合ってないばっかりに道を踏み外し、事態を悪化させていく様子がドラマチックで面白いです。まああの…倒幕後にどうなるのかなって心配はあるかな…。