浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

カムカムエヴリバディ第4週「1943-1945」(安子編4)

100年のファミリーストーリーで基本的に展開が早いとはいえ今週は怒涛なんですよ。

  1. 月曜!稔さん&勇ちゃん出征!二代目ヒロインるい誕生!
  2. 火曜!岡山空襲!母と祖母死亡!
  3. 水曜!終戦玉音放送
  4. 木曜!たちばな再出発!…からの父死去!
  5. 金曜!勇ちゃん帰還!稔さん戦死…!

しかしここまで登場人物の感情にかけての積み重ねは丁寧にやっていたので駆け足ではあってもダイジェスト感はないんですよ。例えば安子結婚後は勇ちゃんがあんこ呼びをやめて「義姉さん」と呼ぶようになったんだけど直接の描写はなくてもそこに至るまで彼に相当の葛藤があったであろうことが容易に想像できるようになっている。

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やはり衝撃的だったのは木曜の父金太の死で、おはぎを盗もうとした少年に売り方を教える。戻ってきたかと思ったらその姿は勘当した息子の算太。そして亡くした家族に囲まれて幸せの中旅立つ。扉を叩いた時には確かに少年の声だったんですよ!そして扉を開けたら算太の姿だったんですよ!どういうこと???と混乱していたら最後に実は幸せな夢だったという。悲しいは悲しいのだけど味わいは優しく温かい。…まあきっとこのような感じが今後も続いていくのだろうから結局ヘビーではありますね…。心せよ。ところでこの少年って大人になってるい編に登場したりするのかな。

さてハードな展開の中確認しておかねばならないことがあります。愛され守られてきた女の子安子の味方のほとんどが退場しました。戦争は終わったけど彼女にとって辛いことになるのはこれからなのかもしれない。

 

まああの、ラジオは人々の営みの鏡のようにあり続けるというのはわかるんだけど、敵性語とされた英語講座の放送をやめたり機密事項だからと天気予報をなくしたり大本営発表という名の嘘報道を流し続けたのは他ならぬNHKやんなぁ…?という気持ちはあるよ。まあでもこれはドラマ班に言ってもなあとも思うしNスペ辺りで当時NHKがどういう状況だったかの特集とかやらないもんかな。