浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

こんばんは徳川家康です。青天を衝けは今を生きる皆さんの時代につながるドラマですよ。

「幕末のドラマをなぜか徳川家康が解説する」という何食ったらそんなこと思いつくの???ってドラマを興味本位で観たら思いの外面白くて最後まで観てしまいましたよ。完全に制作陣の思う壺だよ。

渋沢栄一や彼の生きた時代にそこまで詳しくもない私が観ていてずっと思っていたのは「様々な思想が絡み合って分かりにくい時代を現代の諸問題に準えて理解しやすく見せるようにしているな」ということでした。攘夷運動はヘイトスピーチ、それは時代の変遷に応じて変異していく流行病、zoom会議で伝わる廃藩置県www新政府ができたものの貧困が人身を疲弊させてより多くの不幸を呼ぶから国を富ませていかなければならないという信念、しかし棒ほどの志を持って望んでも針ほどにしか叶わない。それでも諦めることなく励んでいく栄一。そして彼が突き進んだ道の先にいるのは───

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特にzoom会議www辺りは明らかに史実じゃないし歴史ドラマとしては賛否両論だろうなと思うんですが、当方としては現代につながるドラマとして受け取りやすかったです。現代に生きる私たちも大きな理想が針ほどにしか叶わないくらいな日々ですがそれでも励んでいきたいものです。

そして栄一、新政府樹立の混乱した経済を立て直し多くの銀行や会社を経営するすごい人なんだけどドラマにおいては一貫して「仕事は立派だけど近くにいてほしくない人」として描かれていて、そこがある種の人間味を感じられたのかなとも思う。家族を心から愛していて妻ももちろんその一人なんだけど妾と生ませた子供を同じ家に住まわせる、嫡男をプレッシャーで押しつぶす、それを反省したかと思いきや今度は孫に後を継げと言い出すなどなど、行動だけ見るとその…この人どうしようもないのでは…?とも思うけど初期の若い頃からずっと「頭のいいバカ」として描かれていたため「しょうがねえなーこいつはよぉー」という受け取り方をしてました。変にキレイキレイに漂白しない辺りは好感が持てる…えっ史実だともっとたくさんの妾と子供がいたの!?ドラマはマイルドにしてある方なの??というかリアル城戸光政翁やん!!!

ところで近年の大河の流れ、

  • いだてん(ノー家康)
  • 麒麟がくる(家康)
  • 青天を衝け(まさかの家康)←イマココ
  • 鎌倉殿の13人(ノー家康)
  • どうする家康(家康)

ということになるけどどうにかして来年の鎌倉殿も家康が出る流れにならねえかなと思っております(ノ∀`)