浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

ウルトラマントリガー〜“現代で”輝けるものたちへ〜

トリガーは闇の戦士。光満ち溢れる未来の自分に触れて光の意志が芽生え、光の戦士に生まれ変わった。彼の仲間は悲しみ恨む者、驚きながらも同じように光の意志に目覚める者、嗤いながら闇に突き進む者と様々。そしてトリガーの闇を受け継いだ者は光のトリガーと手を取り合うことを選んだ。そして戦いの引き金となりそれを終わらせたトリガーは光の柱となり地球の中へ眠っていった───。

いやわかる、わかるんですよ、ダイゴは光の巨人ではなく人間として生きることを選んだのだからティガの逆を行くトリガーでケンゴの着地点がこうなるのは理解できるんですよ。でもみんなの笑顔を守りたい人の自己犠牲を消費する形になるのはクウガ勢としてはめちゃくちゃ心が痛えんですが。

「ここはウルトラだよ??」

そうですね!!!!!

どう…繋がるんだ…???

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(いやそうはならんやろ)

エピソードZは劇場版というよりは「配信オリジナルドラマを一部地域の映画館でかける」という形のようなので今までのニュージェネ劇場版とは違う立ち位置なのかもしれないですね。なお島根はおま県されたためツブイマで観るしかない状態です。

トリガーの評価というのはちょっと悩ましくて、まずティガ云々は置いといて「全25話としてはレギュラー陣の数が多すぎない?」ってことがあり、ちょっと各キャラの掘り下げが不足してたかなあと思っております。その上でケンゴ/トリガーの出自に関する情報整理がかなりややこしくてわかりにくく、没入感の妨げになってしまってたかなと。ただこの作品をダメと断ずる気にはならなくて、やっぱり特撮シーンの良さは素人感覚でも目を見張るものがあるし毎週観たくなる魅力に溢れていましたよ。

ティガ25周年企画としてどうだったかというと、事前の説明で制作意図がどういうものなのかわかりにくかったというのがあります。ニュージェネのあり方とTDGのそれってもう正反対くらいじゃないのかと思うんですよ。予算のかけ方から違う(小声)。その上であの真髄っていうの反発する人もいるだろうなと思ったし、こちらも反発まではしないけどちょっと身構えてしまった。既に成人していた当方としては当時のウルトラの雰囲気って楽しいばかりなものではなかったという印象が強くて、常に真剣に話のテーマを読み取らないと怒られる雰囲気があって名作とはわかっていながらも近づき難い空気もあり、TDGに対しては複雑な感情があります。ニュージェネ楽しい!わーい!で今を生きてる者としてはその当時の作風に戻されるのは辛いなという気持ちを正直持ってました。なので初期はちょっと戸惑うことが多くてつまずいてしまってたように思います。で、実際のところは普通にいつものニュージェネとして観た方が一番素直に楽しめるやつだったわけで。それは先に言って!全部終わった今アマプラ辺りでもう一周したらちゃんと飲み込めるかなー。

先にちょっとマイナスなことを書いたけどじゃあこれ駄作なのかというとそこまでは思っておらず、陽気な雰囲気とちょっと不穏な感じそして大特撮で毎週楽しかったです。掘り下げが足りなくてもキャラはみんな魅力的でしたし、闇を必ずしも絶対悪とせず誰にでも光と闇があることを指し示すのはニュージェネらしいあり方で大好きです。まあただ、だからこそ半年放送に対しての過剰な情報量を整理しきれてなかったように思うのが本当に惜しい…。

ただこれ、いい年した人間が思うことです。考察でも批評でもないただの感想です。主要ターゲットの“今を生きているお子様たち”が25年後今のティガ直撃世代と同じようにトリガーのことを好きでいてくれるならそれが一番嬉しいことだと思います。願わくばその子たちがトリガーだけを好きになるのではなくそこから世界の様々なものを好きになる“引き金”となっていてほしいですね。


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前々からジャグさん大好き女子にはアスカの評判が芳しくないとは聞いていて「まあオリサガを観たらそうなるよな」と思うばかりなんですが、正直言って現在のアスカって客演バフがかかりまくっていると思うんですよね。これまでダイナの配信も難しくて若い世代に熱血バカだった頃のアスカの姿が伝わりにくいのが悩ましかったのですがこの機会に知ってもらえるといいなあ。