この時点では全3話だと思っていたらあれよあれよという間にツブイマに次々と投入されていき、まさかの全10話になっていました。…まさかと思うが公開が1年遅れた理由って映画本編じゃなくてこっちだったなんてことは…。
ウルトラファイトとはセブンと帰マンの狭間の時期に放送されたミニ番組。初代マン&セブン本編から戦闘シーンを取り出した抜き焼き編と倉庫から引っ張り出した着ぐるみを造成地や海岸で戦わせる新撮影編が存在する。それのシン・ウルトラマンバージョンが10本も作られた。どうして。
そんな私の疑問を鮮やかに置き去りにしながらまずは抜き焼き編=映画本編戦闘シーンの再編集からスタート。山ちゃんの軽やかな実況で本編と全く印象が異なるバトルが繰り広げられていく。ぽやーと観ているうちに新撮影編=わざわざ新しく作ったCG背景の岩山や海岸で戦うCGモデル投入。本編では夜間なのでよく見えなかったザラブの背面もクッキリハッキリ見えるぞ。「CGモデルの無駄遣いじゃない…???」と困惑しているうちに本編では地球の運命を巡って争っていた禍威獣や外星人との間に生まれる謎の友情(?)、どさくさ紛れに作られるゼットン抜き焼き編(抜き焼きじゃない)、本編とは全く異なる着地に呆然とするしかなかった。
映画『#シンウルトラマン』#大ヒット上映中
— 映画『シン・ウルトラマン』公式アカウント (@shin_ultraman) 2022年7月7日
浅見君がこんなキャラだったとは。
--神永新二#長澤まさみ pic.twitter.com/KbzQ10rQp1
いや○○○くん(本名)、君こそこんなキャラだったとは映画本編では全く思わなかったし人のこといってる場合じゃないよ。
歴史のあるシリーズものにはだいたい紆余曲折はつきもので玉石混交になりがちだけど、後世に語り継がれるのってどうしても「玉」の方ばかりってことになりがち。そして「石」の方の極地みたいなウルトラファイトがこうして深々と語られるのは良いことだという思いと、「樋口監督はオリジナルは地獄の苦しみの果てに生み出されたものなんだから決してふざけるなと全スタッフに厳命したそうだけど出来上がったものはだいぶオタクの悪ふざけでは…???」という思いが交錯しており、めちゃくちゃ面白かったけどこれはウルトラとして“正解”なんだろうか…?という疑問があります(ノ∀`)まあでもニュージェネがちゃんと線引きして「オタクの言うことを聞きすぎない」くらいの姿勢でいてくれればそれでいいかな。