どういうことなの???????
なおTriggerのMVはこれ。カッコいい。1年で何が起こったのか。
そんなトンチキプロモーションな主題歌に乗って始まったウルトラマンデッカー、現時点での印象は「誠実」という感じです。
怪獣が出なくなって7年、軍備は縮小され宇宙開発に重点が置かれるようになっていたのが突然の侵略者の出現により地球は孤立、軍拡の方向に回らざるを得なくなった。下町で実家の煎餅屋を手伝っていたカナタも宇宙飛行士を目指していたイチカも本人の意向とは無関係に戦うことになる───という状況、コロナ禍により行きたいところへも自由に行けない、やりたいことも思うようにできない今の私たちに重なるところがあって気持ちがギュッとなる。
そんな中で現れたデッカーと名乗るウルトラマンはその声はカナタにしか聞こえず今のところ謎の存在。でも何か…1話でスフィアに取り込まれたカナタの前に現れたのってどう解釈したらいいんだろう…?巷では諸説あるようだけどまだスフィア産のウルトラマンと断定するには根拠が足りない。ただ、この世界の人たちがウルトラマンを味方と認定するのはトリガーの存在があるからです。*1 この辺ダイナ初出現の時に「ティガ…?いや、新たなるウルトラマンだ」と速攻味方認定だったのにも重なるわけだけどティガとダイナに直接の関係がないように、トリガーとデッカーにもおそらく関連性はないと思われます。つまり、みんな何の疑問も持たずに味方と思ってるけどこれがひっくり返ったら面白えな…?と考えてます。まあまだわからないですけどね。
ミクラス・ウインダム・アギラはどんな形で出るんだろうと思ってたら今回はデッカー専用の召喚獣っぽくてますます謎のウルトラマンでございますよ。
そんな“人間の味方”ウルトラマンに対して何か複雑な感情を持っているらしいのがムラホシ隊長。地球は人間の手で守らなければならないと考えてるっぽく、今のところは現場の新人隊員に優しい理想の上司だけど何だか不穏。ダイナの展開と合わせて考えるとテラノイド/ゼルガノイドのようなことを起こすのか、ただそれはウルトロイドゼロとダダ被りするのでまだ何か別の展開があるのかどうなるんでしょう。
Q:なぜファルコンちゃんは有人機になったのですか?ダウングレードさせてどうするのん?
A:スフィアによる電波障害のためです!もともと無人機だったのを改造したので乗り心地は最悪だそうです!
ファルコンハイパーモードのバトルはHANE2(ハネジロー)ちゃんが操縦するガッツホークとの共同戦線がカッコよかったなー。
3話までのところではほんのりとダイナの要素は混ぜ込みつつ、まず「今の時代のウルトラマン」としての土台をしっかり作っている感じ。思えばTDGって90年代後半における新時代のウルトラマンをどう作っていくかを模索していた印象だったので、この誠実なあり方は結構好感が持てますね。シンウルからこっちに流れてくる人もいそうだし、このまっすぐな作風はそういう方々にもちょうどいいかも。変化球を望む心はTAROMANでだいぶ満たされているので。*2
ニュージェネって今のところ3人のメイン監督でローテしてる感じだけど、
- 田口監督:怪獣の大破壊を撮りたい
- 坂本監督:ヒーローのカッコいいバトルを撮りたい
- 武居監督:人間ドラマを撮りたい
という感じですかな。
怪獣映画に人間ドラマはいらないー!と叫ぶ人はよくいるらしいのですが、当方は「そんなのお話が描きたいテーマによるだろ」と考える方です。そういう前置きをした上で、私は「ヒーロー番組というからにはヒーローに助けられる市民の描写も欲しい」とはよく思います。*3そしてデッカーの場合、道を閉ざされた人や苦しめられる人などさまざまな市民の姿を描いていく様子なので期待感が大きいですね。そんな市民を守りながら迷いもがき続ける若者たちの姿が良きものになりますように。
そしてカナタ・イチカ・リュウモンの3人が主題歌MVのダンスを踊るならきっとこう!(さっきまで真面目に書いてた感想を自ら台無しにするスタイル)
そしてこれは何か血迷って描いた漫画だ。