脚本:根元歳三
監督:武居正能
毎回星元市で起こってる状況を説明してる乾リポーター、実はレギュラーなんじゃないだろうか。
山の中に突然現れた海、何しろ星元市なので怪獣の可能性があるということで避難を余儀なくされる地域住民、何が起こるかわからないことから起こる不安、その解消のために動くSKIPや防衛隊。その光景はテレビを観ている私たちも災害が起こるたびに目の当たりにするもの。SKIPが取り組むのは怪獣災害への調査や対応で、この辺を初期のうちに丁寧に描いてるの好感が持てるわあ。
今回登場するのが恐竜の研究をしている牧野博士。所長の恩師であり、ユウマの憧れの人。そういえばユウマって怪獣にトラウマがあるのに怪獣研究の道に進んだことが不思議ではありました。*1その一助となった一人が牧野博士。しかし彼は後悔を抱えていた。教え子が発見した異変の兆候を信じなかったこと。その後にK-DAYの事態が発生し、信じていれば怪獣の研究が進み、被害を減らすことはできたかもしれないと。これ2話からずっと言ってる「まずは信じること」に着目した話なのですね。そういえば昭和2期って主人公や子供が怪獣や宇宙人を目撃してもなぜか誰も信じなくてボヤボヤしてるうちに案の定大惨事って話が多いんだけど「毎週怪獣が現れる世界なのにその頑なさは何なんだよ」とは思うわけで、時代が令和に移り世界観へのあり方が誠実になってるなあと思う。後悔を胸に走り続ける大人たちの背中を見てきたかつての子供(ユウマ)が走り、その姿がきっと今の子供に繋がっていく、そんな痛みも優しさも伴う良い話でした。
武居監督デカブツ好きだな!*2
アークギガバリヤー、だんだん「今年の大喜利素材」になってません?
ちなみに去年の5話の大喜利はこう。ポッキンアイス!
ニュージェネ各作品の世界観ってメイン監督の価値観が反映されてると思うけど
- 田口監督:怪獣優生思想
- 坂本監督:この世の全ての人間は凄いアクションができる
- 武居監督:この世に100%の悪人はいないがその思いがすれ違った時に悲劇が起こる
- 辻本監督:犬好きに悪い奴はいない←New!
こんなところですかね。
次回シャゴンくん再び。