プリンス・ザルドス(≒プリンス・ハイネル)率いるボアザン星の船団が地球に攻め込んできた。地球よりはるか上の武力を前に防衛軍はなす術もなく蹂躙されるばかり。この状況でマリアンヌ博士(≒剛光代博士)・スミス博士(≒浜口博士)・ロビンソン司令官(≒岡防衛長官)が切った最後の切り札こそ超電磁マシーンボルテスV。スティーヴ(≒剛健一)・ビッグバート(≒剛大次郎)・リトルジョン(≒剛日吉)の3兄弟とマーク(≒峰一平)・ジェイミー(≒岡めぐみ)で乗り込む巨大ロボットだ。各キャラにアニメ版だと誰に当たるかカッコ書きをつけたらすげえ読みにくくなった気がするけどそこは流してくれ!
…作れと…?
この映画はアニメ版の1・2話を基に構成されております。つまりボアザン軍の攻撃→ボルテスV初陣→ファルコン襲撃→からのマリアンヌ博士特攻がクライマックスとなるわけでそこから逆算された構成は割と重めではあります。ご丁寧に3兄弟が母のバースデーパーティーをやってたりする!フラグを建てるんじゃあない!!!…まあ30分枠×2本を約100分に引き伸ばしてることになるので割とサクサク進行するアニメ版と比較するとややテンポは遅く感じられるかもしれない…。ただその分“重量感”はかなり感じられるんですよ。イマドキのCGは重さも巨大感もしっかりと感じられる表現になりましたわねー。あと「何でロボットアニメって技名を叫ぶの?」を「音声入力システムだから」としていてスーパーロボットをリアリズムに落とし込んでる!ってなり、アニメ版で一番引っかかった「8歳の日吉を戦闘に参加させるのおかしいだろ?」については「リトルジョンは訓練はしていないが天才ハッカーらしくて以前からマシンの性能については把握していたのと母マリアンヌはすごく心配していた」とされていて2024年の…配慮…!となった。
ちょっと思ったのは、こういう“実写版”って私はフィリピンの俳優のことを全く知らないので「彼の国での各キャラ」として見られたのではないかなということ。日本の実写版の場合豪華キャストにすればするほどよく見知ってる俳優ということになってまずそこで没入感が削がれてしまうってことがあるので…まあイマドキの実写版は結構再現に頑張ってはいるんだけど…まあ…。あとその上で洋画なので画が広くてよかった。…ちょっと前に書いたことあるけどそんなに毎度毎度「例の広場」とか「いつもの岩舟山」とか見たいわけじゃないので…。
ボアザン軍の征服が失敗したことで叱責されるザルドスとか最後に登場するフロスガー(≒剛健太郎博士)とか、今後の展開を匂わせる要素もあって続きをやりたい気満々だけど日本ではどう展開されるんでしょうねえ?フィリピン版って90話あるんだっけ?あり得るとしたらTTFC独占配信とか?あと本編とエンディングの間に「このキャストでアニメ版オープニングやってみた的な映像」があるのでそこは見てほしい。本編は合成に力入れてるのにこの映像だけ急に安っぽい合成なことも含めて変な笑いが出るぞ!
【10月25日追記】
上がりました。