何かいろいろバタバタしすぎててGガン感想まで手が回らないでいるうちにこんなところまで来てしまった。
↓この動画はGガンダム全編の大きなネタバレが含まれているためもし未視聴の方がおられましたらご注意を。それはこれから書く文章も同じですが。
修行の旅に出ている間に兄の裏切りにより母は死亡、父は冷凍刑に処され、助けるためには逃げた兄を探しながらガンダムファイトをやらなければならない、そう聞かされたドモンの心はとても荒んでいて特にパートナーのレインへの当たりはかなり酷いものだった。しかしファイトを通じて多数の仲間を得たことでその頑なな心はほぐれていき、「いつもまとわりついて口出ししてくる女」が「俺にとってなくてはならない人」だと認識できるようになっていく。ドモンがそんな心境になれるまで兄のように叱咤しつつ見守ってきたシュバルツ・ブルーダーは実は「もうひとりの兄さん」だった。ゲルマン忍法なる珍妙すぎる技を使う覆面ニンジャって画ヅラは完全にギャグなのにどういうわけかカッコいいんですよねシュバルツ。
ちなみに外伝小説2作目においてそんなゲルマン忍法の真相が明かされています。そもそも「いやゲルマン忍法って何だよ…」というGガンダム永年の謎にアンサーが出てくると思わなかったしあんな悲しい真実があるとは意外だった。それはそれとしてやっぱりゲルマン忍法は変だよ!
「ふたりの兄」の願いを聞き、号泣しながら拳を振るってデビルガンダムを倒したドモンだったがその前に立ちはだかるのは己の師でありながら袂を分かつことになった男東方不敗マスターアジアだった。
Q:何これ?
A:何でしょう?
ガンダムファイトとは戦争回避のため考案された「スポーツマンシップに乗っ取った覇権争い」。しかしそれは各国コロニーの代表ガンダムが戦うことでリングにされた地球の環境が蝕まれていくことから目を背ける行為だった。*1それに気づいて絶望した東方不敗が導き出した答えがデビルガンダムを使った全人類抹殺。それは狂気の決断なのか、はたまた真に地球を思っての行為なのか、その答えはドモンたち新シャッフル同盟に託されていく…はずだけどその決着は本編で見たかったね…。
ドモンはデビルガンダムを倒し、師匠に勝ち、ガンダムファイトに優勝したけどこのアニメはここで最終回じゃないんじゃよ、もうちっとだけ続くんじゃ。武闘家同士は拳を交えることで語り合えるけど拳を使えない相手とのコミュニケーションをドモンはまだ知らないから。