浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

ふたりのウルトラマン

沖縄から本土まで行くにはパスポートが必要だった時代に金城哲夫を頼って円谷プロに来た上原正三は新番組の制作に立ち会うことになる。そのヒーローとはニライカライ-生命の源-から来た客人-マレビト-。

こうして始まったウルトラマンは大ヒット。SF的観点から傑作を次々と生み出す金城だったがやがて制作方針とのズレが始まり徐々に思い詰めていき、円谷プロを退社。その後は故郷に戻って沖縄と本土の架け橋になろうと奔走し、沖縄海洋博に携わるが地元沖縄人-ウチナンチュ-からの激しい反対を受け疲弊していく。そんな彼が夢うつつの中見た光景とは───

当方沖縄返還後の生まれで当たり前に「日本の沖縄県」として見てきた本土の人間なので、ウチナンチュの帰属意識については真には理解しきれていないと思います。ただ上原の言う「支配するのがアメリカから日本に変わっただけ」というのはなかなかに突き刺さるものがありました。「あなたの隣の方、もしかしたら宇宙人かもしれませんよ」それは一見「日本人と同じ」に見えても真に同じとは思っていないウチナンチュに重なるところがあるのかも。

もう25年以上昔だと思うけどNHK金城哲夫ドキュメンタリーを観た記憶があって、その時は繊細な天才という印象だったのでドラマの最初の方の明るさには少し驚いたけど、躓きや円谷英二・一親子への思いが絡まり合って壊れていく天才の姿はとても痛ましかった。ところでドラマの構成上天才金城の姿を見つめ続けた凡人上原という感じになってたけど言うてもがんばれ!!ロボコン秘密戦隊ゴレンジャー宇宙刑事シリーズといった数々の傑作を残した上原正三だからな????観てた人はそこ忘れないでくれな?????

Amazon何を貼ればいいのかわからず探し回ってこれを貼ってるけどこれでいいのかは自分でもわからない。

SPドラマの90分尺でも円谷プロの話としても沖縄の話としても足りなさは感じていて、朝ドラや大河くらいの長さで円谷プロ物語を観てみたいなと言う思いができてきましたよ。