脚本:継田淳
監督:辻本貴則
ギルバグちゃん(かわいい)の攻撃を食らったユウマは再び夢の中へ。そこには生きている両親がいて、これは幻覚だとわかっているユウマでも抗い難いものだった。そこに呼びかけてくるのは常に共にいた存在からの叫びであり、常に共にいた仲間たちからの助けだった。どうにか幻覚を打ち破ってギルバグちゃん(かわいい)を撃破したもののこの時点でまだ9時17分くらい…?と思ったら星人態となって攻撃してくるスイード。真のラスボスでした!スイード星人態、つまりギャラクシーアーマーを纏ったアークの反転のような存在だからあんなゴツゴツしたものが身体中に生えてるのねー。
そんなスイードに対してアークが打ち出した攻撃方法とはモノホーンぶっ刺しからのだって地球は丸いんだもん光線。想像力で変えるのは起こった過去ではなくこれからの未来。辛いことも苦しいことも今と未来のために。そんな素敵なメッセージと地球一周するアークの画ヅラのバカさが同時に送り出されてどんな顔していいやら(ノ∀`)
こうしてスイードは倒され地球の危機は去ったけど恒星ソニアの膨張は止まっていないのでアークの銀河の危機は終わっていなかった。ユウマは16年間共にあり助けてくれたアークのため遠い銀河へ走って行ってしまう。人のために走り続けたユウマは止まらない。それは寂しい別れであり…でも父親の形見の時計をシュウさんに託し、地球に戻ったらホットラインに電話すると言っていて今生の別れな寂しさではないのですよね。その証拠がエンディングの明るさ。電話をかけてきたのはもちろん───。
最後まで優しい雰囲気が守られていてとても良かった。そして縦軸もあるんだけど基本は1話完結のバラエティに富むエピソードが次々と送り出されていてとても楽しかった。ぼくは例年の縦軸ありきのストーリーも好きではあるけど縦軸消化で半年が終わってしまうのも寂しさがあるというわがままな視聴者なんだよ!!!全25話しかねえんだから遊び回も欲しいさ!!!その点では遊び回というか主に越監督が大暴れだった気がする。
ところでウルトラの新作を作るってなるとだいたいそのベースになるのは昭和1期じゃないですか、今期の場合昭和2期に脳を焼かれた辻本監督初メインによりこれまでとだいぶ違う方向性になってて新味もあり毎週楽しかったー。1話完結重視もそうだし、かわいくて凶悪な怪獣盛りだくさん、販促はしていながらも一番印象に残る戦い方がバリヤー、そして何より、仲間たちが互いを思いやる雰囲気がとても温かく、土曜日の朝にぴったりでした。半年で終わってしまうのが寂しいのは例年のことだけど今期は特にその思いが強いです。
むーちゃん!むーちゃん!(むーちゃんじゃないよ!)今のところ主題歌未発表なので新しい予告編が上がるかもしれず、そうなったらここを変えるかも。