浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

シン・ウルトラマン(なるべくネタバレに触れない努力を試みた感想)


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公開に際して例えば初代ウルトラマンを視聴したりなどいろいろ準備していた人が多いと思いますが私といえばシン・ウルトラファイトのためにムビチケを買った程度でして関連インタビューもツブイマに載ってたのだけ読んで後は特に触れないといったくらいでした。思うところあって「特オタに気分が良い作品をこれは俺たちのものだと褒めそやし特オタが不快だったら集団でゴミだとぶっ叩く」みたいな風潮から離れたところにいたかった。これはそんな気分での感想です。

M八七

M八七

  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥255

 

なぜか日本にだけ次々と現れて破壊の限りを尽くす“禍威獣”。そしてある日突然それを殲滅する銀色の巨人“ウルトラマン”が現れた。初めはただその存在を喜んでいた人間たちだったが、ウルトラマンの正体が判明してからはその力を防衛力として我が手に収めようという欲望が膨れ上がっていく───。

今作の本来の公開予定は2021年(ウルトラマン55周年)だったのが諸々の事情で今年になったわけですが、今某国が侵略戦争をしていて、その国との領土問題を抱えていていつかこっち側も攻撃を受けるかもわからないという状況の中この展開はかなりヒリヒリするものがあります。ウルトラマン56周年の公開になったとはいえ、結果的に「今を映し出す作品」となったのある意味“持ってる”のかな。

ウルトラマンは命短い人間たちの優しさや諦めない精神を見つめて力を貸してくれる。だが人間とは果たしてそんな崇高な魂を持つ巨人が守るに足る存在なのだろうか、彼のことを都合よく使える武器としか思っていない者が大多数なのに…?と観ながらずっと心が痛みました。

あと「ウルトラマンに呼びかける彼」*1の行動からカラータイマーがないこともしっくりきました。僕たちがよく知ってるカラータイマーがあるウルトラマンたちは絶対にそんな行動を取らないもの。完全に別の種族って解釈で良さそうです。

たぶん自分には「危ういほどのピュアさ」が刺さる“癖”みたいなところがあって、*2掟に背くことになっても愛しい存在を守り抜いてくれるこのウルトラマンも何かそんなカテゴリですね。それ故にものすごい申し訳ない思い。かなりヒリヒリする物語だったけど面白かったです。

Q:歌える神絵師こと米津玄師ジャケットを貼ってるんだからわざわざ上手くもない絵を貼る意味なくない?

A:うるせえ!!!!!

なるべくネタバレにならないように感想を書くならこんなところです。パンフレットやデザインワークス、あと初代マンを改めて観た上での感想もどこかで書いておきたいですね。

そしてシン・ウルトラファイトも観ました。言うて2つとも本編映像使用なので画面はリッチ。月末に解禁される方が原っぱで殴り合う方だろうか。CGでそれを。なぜ。なお映画の重大なネタバレが含まれてるので視聴には注意してね。

*1:現状名前もキャストも言ってはいけない人扱いのようなのでこんなぼんやりした書き方になってしまう

*2:五代雄介とかモロにそれよ…