去年の大河ドラマ「八重の桜」において新島八重が49歳の時点でドラマが終わると知った時、落胆したものでした。何しろTLには襄先生の死後、銭湯の一番風呂を争っただのすわ仏教に帰依したのかと騒がれたりだの非常に快活なお婆さん像が報告されていて、ああつまりあの制作陣は新島八重に興味ないんだ、描きたいのは会津戦争だけだったんだ、ましてや新島襄なんてねえ…と思っていました。そもそもドラマでの八重さんと史実の八重さんは人格が180℃違うという報告まで。落胆の余り当時こんなツイートを残しましたよ。
本当に女向けの大河だというなら、カッコ良く生きるババアこそ書くべきではあるまいか。こんな風に年を取りたいと思わせるババアこそ見たかったわあ。
— 浅羽ネム (@800Wa) 2013, 11月 18
そんなこともぼんやりとしか思い出せなくなったころにカーネーションを観たのですが、ごめんかっこいいババアのNHKドラマもうあったわ…。大河じゃないけどあったわ…。とんだ物知らずですみませんでした(´Д⊂ヽ女の一生を描くドラマなら、恋愛だってそりゃ必要だ。でも人間は恋だけで生きてるわけでもないんだ。仕事も、友情も、傍から見たらしょうもないことで悩んだり乗り越えたりで生きていくものなんだ。ワンクールのドラマにはそこまで重いのを求めないけど、大河や朝ドラは長期で、ましてそこで描かれるのは人間の歴史だからねえ。
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本当にこの歌の通りのドラマだった。夢見て、愛して、傷つけて、傷つけられて、乗り越えて、駆け抜けた小原糸子の人生の物語。こんな風に生きられるかと言えば糸子さん強すぎるし私ヘタレだしそれは無理だと思いますが、でも輝いている人を見たら自分の背筋も伸びるってこと、あるよね?ね?折に触れて登場する過去のシーンのリフレインが「伏線回収」というよりも「糸子の人生の足跡」と思えるのもいいな。
観てきた朝ドラがあまちゃん、ごちそうさん、ちりとてちん、カーネーションと快作が続いているので自然と朝ドラへのハードルが高くなっているわけですが、マッサンはどんな感じになるだろう。楽しいといいな。*1
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*1:何か抜けている気がするかもしれませんがたぶん気のせいです。