浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

こんばんは徳川家康です。どうする家康での秀吉は底知れぬ闇ですよ。

今渦中にあるかの芸能事務所については「会社としては犯した過ちにきちんとしたケジメをつけてほしい」「所属タレントは狂った環境の中で生きるしかなかったサバイバーだと思うので過剰に責めることはしない」「タレントたちが過去に出演した&現在制作中の作品までこの件に絡めることはしない」というスタンスで行くつもりですが今後の状況次第で対応を変えることはあるかもしれません。

思えば織田家で尻を蹴られながらも笑っていた藤吉郎時代から何か異様だった。表面では笑っていても目の奥は笑ってなさそうだし、蹴った者のことは永遠に忘れてなさそうだし、この世界線デスノートがあったら次々と名前を書いていきそうに思えていた。

信長が討たれたと知るや速攻で光秀を討ち、なりふり構わず金品で朝廷も民の心も掌握しあれよあれよという間に天下を取ってしまう秀吉。しかしその底知れぬ闇は変わることはなく目的のためなら実の妹や母親も人質に差し出す。「あれは化け物じゃ」と数正が言ったのは本当にその通りで、しかし小牧・長久手の戦の勝利で浮き立つ家康たちはそこに全然気がつかない。

…いや…家康にしろ家臣たちにしろ30話過ぎてもちょっとちのうがたりなすぎん…?とは思っております。板挟みになり、家康をこれ以上戦わせないために出奔せざるを得なくなった数正の心中になかなか気づかず秀吉の調略を疑うとかその…昨日今日組んだばかりじゃなくてずっと一緒にやってきた仲間のことだからもう少し「何か思うところがあったのでは」とか考えてやっても…というモヤりはあったり。

瀬名と信康の死に囚われて天下取りを狙っていた家康、信長を討つと言っては光秀に先を越され、光秀を討つと言っては秀吉に先を越され、秀吉を討つと言っては道を塞がれ、ついに天下取りを諦めることとなりました。ただこれら全て瀬名と信康の死に囚われていたところは確かにあって、その執着から離れた時に道が開かれるというのはあり得ることで…まあそれ歴史の先を知ってるから言えることなんですけどね。普通のフィクションでは失敗を繰り返しながらも着実にステップアップしていくものだけどこの世界線の家康は三歩進んで二歩下がる感じなので目に見えての成長を感じにくくもどかしさはあるかなと思う。

信長が生きてた頃極端に漫画的な演出だったのが彼の死と共に「大河ってこんな感じ」な演出に切り替わった気はしていて、今まで若さゆえの真っ直ぐさで困難に立ち向かっていた家康がこれから対峙するのは魑魅魍魎なのだなあと思う。