浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

ウルトラマンブレーザー 第9話「オトノホシ」

脚本:植竹須美男

監督:越知靖

今回と次回の脚本担当植竹須美男さんのご冥福をお祈りします。

正体不明の宇宙人と一体化していて急に自分の意志ではない行動をするようになったら普通は不穏なんだがブレーザーくん野菜ジュースが飲みたかったのかぁ〜(*´ω`*)」になるの、これまでの積み重ねというものだ。意思疎通を図ろうとしておそらくは息子にやってるみたいな語りかけ方になってしまうゲント隊長、はたしてブレーザーくんの気持ちを理解できる時は来るのか。

ブレーザーくんが野菜ジュースを飲みたがったのはテルアキ副隊長のくれた野菜が美味しかったからなのか、それとも地球の飲食という習慣に興味を持ったからなのかは謎だけどきっと同じように地球の文化を愛してしまった宇宙人たちがいた。侵略のため、破壊して奪うために装置を仕掛けた後で音楽に触れ、自らの手で音を生み出すようになった彼らは地球を滅ぼすことを悔やんでいて、しかし自らの使命に背くことはできない。


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ガラモンの暴れ回る様子がBGMではなく“セミプロ”楽団の奏でる音楽と共に映し出されるのは見入ったねえ。あと初登場がQだから人間に負けた怪獣ってことになるのにガラモンがめちゃくちゃ強くて驚きでしたよ。撃ちたくない相手を撃たなければならないアンリ隊員の悲しみ、愛する文化を持つ地球を破壊せずに済んだツクシのおじさんの安堵が絡み合うとても上品な回でした。そして楽団の解散で幕が降りると共にお話は終わりエピローグもなくぶった切り、BLACK STARではなく特殊エンディングで締め括るという尖りっぷり。ところでQの「ガラモンの逆襲」において作戦失敗したセミ人間は母星の者に処刑されるんですよね。つまりおそらくこの後ツクシのおじさんや仲間たちは───


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次回ようやくゲント隊長の家族登場。3話で写真が出たっきりまるで出てこなかったので一部では生存を疑われていましたが生きてました!でも明らかに重い話っぽいです!