浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

いだてん〜東京オリムピック噺〜 大河、楽しいの?楽しくないの?

※私は大河を毎年観てるというわけではなく、興味を持った時に立ち寄る程度の視聴者です。史実とか、これが大河にふさわしいのかって話はこのブログじゃなくて他のところを当たってください。 

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↑放送開始前と現在のイメージの違い。

現時点では1912年のストックホルムオリンピックへの日本人選手初参加を目指して悲喜こもごもの様子がコメディタッチで描かれている。一部ではそれがふざけすぎてて大河らしくないとも言われているようだけど…むしろコメディで包まないと日曜夜8時にお送りできないんじゃないの?頭はいいが体が弱く、学問で家の役に立とうとした純粋な青年がいつのまにか国の期待を背負わされる残酷物語じゃないですかこれ???6話ではストックホルムまで自費で渡航させられることになっちゃったよ???大丈夫大丈夫、作者の作風のイメージから変な誤解されるの新選組!で経験してるのでどうってことはない。ただあの時以降大河ファンってこええという偏見が根付いたことも確かだけどな!!!!!とはいえ今のところみんなが大きな夢に向かって目をキラキラさせてる様子は非常に観ていてワクワクするのも確かで毎週すごく楽しみなんですよ。

ところで私は本来スポーツはやることも観ることも大嫌いです。小学生の頃100m走では20秒以上かかるほどの鈍足だし、中学生の頃スポーツテストであまりの体の固さに真面目にやってないのではと疑われて職員室に呼び出され、複数の教師が観てる前で前屈をやらされたほどでとにかく運動というものに向いた人間ではない。そしてスポーツ観戦については1998年サッカーワールドカップフランス大会での代表に対する罵声の報道を観て以降とにかく勝利に対する異常な圧が怖い。そんな私にとってはロンドンオリンピックでドランドの悲劇を目撃してずっと若い選手を国の勝ち負けに駆り立てることの残酷さを説いてきた永井先生(肋木マニア)は割と心のよりどころなところあったけど、世界記録が出て以降は彼も期待の波に飲み込まれ始めてるな⁉四三さん…生きて…生きて…(´;ω;`)

スポーツに対してはメダル!!!勝利!!!感動!!!みたいな圧を感じて楽しくないし、*1 大河ドラマはいつも史実とか視聴率とか毎年みんなが怒ってて怖い。ただこれはどちらも強い偏見から来る感情なのかもしれない。私がスポーツ史で知ってることといったら「前畑ガンバレ」とか円谷幸吉の悲劇」くらいで、せっかくなのでよく知らないことを知り、それでもなおこの偏見は残ってしまうのかを確かめてみたい。…ところでこの2つの事柄も「若い選手を勝ち負けに駆り立てる残酷性」を含んでますね⁉

いだてん 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

いだてん 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

 

*1:ある意味、四三さんが恐れていた「負けたら切腹」の価値観って今も生き残ってると思うんよ。