浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

こんばんは徳川家康です。どうする家康での本能寺の変は本能寺の恋でしたよ。

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このドラマの場合急に現れた人物が話を回していく率が高いなと思ってるんだけど、その一方で最初からじっくりと描かれてきたのは家康と信長の奇妙な関係性。家康は暴力的な信長に怯え続けていたが力をつけることで少しずつ克服していった気もするし、しかし対決して勝てるのかというとそうでもなさそうな気もするし。一方信長は絶対的魔王として振る舞ってきたがどうも父信秀からのスパルタ教育で誰も信じずに勝ち続けることで己の立場を保ってきた様子。そして気に入った者には彼なりの愛情を向けてはいるが、圧が強すぎて相手を怖がらせてしまう。

…そんな信長の孤独な心の内をお市から知らされて戸惑う家康は未だに狸にはなりきれておらず、観てる方としては煮え切らねえなぁーとは思うし、でもここで手を下さずにいたから最終的に天下人になれる流れなんですかねえ?とも思うところで。まあそれはともかくドラマ的なターニングポイントが瀬名の死と思ってたらもっと濃厚な男同士の巨大感情を放り込まれたので困惑はしております。…私にそういう方面を嗜むマインドが強ければ制作側の意図通りの受け取り方ができたのだろうけども…“そういうの”は嫌ってはいないけど主食というわけでもないんだ…申し訳ない…。ぼくは巨大感情というよりは汚れきった世界の中で輝くピュアな魂が好きみたいなんよ…。

とまあ、ちょっとどうなんだろうと思いかけたところでニンジャバトルを投入してくるスタイルは嫌いじゃないどころかどうする家康はこうじゃないとな!!!とは思うのでなんやかんやでこのドラマを楽しんではいるのだと思います。