脚本:中野貴雄
監督:田口清隆
造形チームさんに、新しく着ぐるみ作るとしたら何が良いと思う?って聞かれると必ず「ガヴァドンA!」って答える。そしていつも、暖かい笑顔でスルーされている。 https://t.co/sd7QqH9UyP
— 田口清隆 (@TaguchiKiyotaka) 2020年3月15日
(この時期ならニュージェネではガンQとかタッコングとかかわいい怪獣推しを既にバンバン進めていたはずだがこんなに時間がかかったの逆に解せないな?とは思いながら)満を持してガヴァドンちゃん登場であります!もちもち!かわいい!
プレミア発表会でのガヴァドンちゃん、おててパタパタしててかわいかった。何でレヴィーラさんの隣に配置してたの。かわいそうだろ!しかしその後ブレーザーくんの暴れっぷりがわかっていき、マン兄さんみたいに星座にするとかロマンチック❤︎な解決法を考えつくようにも思えずとても安否が心配だった。
いつも忙しい父親を気遣う“良い子”のジュンくん。同級生のアラタくんに強引に連れて来られた秘密基地で描いた怪獣の絵がでっかくなっちゃった!絵の怪獣なので絵に描かれた物を食べ、後から加わるツムギちゃんや他の子供たちも混ざってきてどんどん大きくなり瞬く間に手に負えないレベルに巨大してしまった。
「巨大な生物は生きているだけで人間のライフラインを破壊してしまうから排除するしかない」怪獣って基本的にそれ。
こんなにかわいくてただ寝てるだけの怪獣でも人間にとっては害となる。かなしい。しかしガヴァドンちゃんは防衛隊の攻撃に屈するどころかそのぽよんぽよんした体でミサイルを弾き、ウルトラマンブレーザーの攻撃にもびくともしない。スパイラルUFOキャッチャーバレードでも捕まえられない。何もしないのにめちゃくちゃ強えな!…まあ弾かれたミサイルが街を破壊するのでやっぱり人間の暮らしにとっては害なんですけど…ええ…。
自分たちが大きくして傷つけてしまった、その後悔を叫ぶ子供たちの叫びはとても悲しく響く。そして空に上がったガヴァドンちゃんは星になった。ブレーザーくんが具体的に“どうやった”のかは語られないのがこの作品におけるリアリティラインとのせめぎ合いだなと思った。一貫して子供たちの心を追った切ないお話でした。ここしばらく防衛隊内部でのイザコザ話が続いて気が重かったこともあって市井の様子も出てきて楽しかったー!
怪獣と子供の友情だとこれ↑もお勧め。今回と同じ脚本&監督タッグです。
ところでですね、ゲント隊長って仕事においてはできる上司だけどプライベートでは割とダメダメなところあるなってところが回が進むごとに容赦なく描かれてきてるなってのを思い始めております。家族に自分の仕事について嘘ついてるのって上からの命令というより今までの行動から見て心配かけたくなくて変な気の使い方をした結果のように思うし、その割に息子が自分を気遣いしすぎてることをわかってないし、最後もキャンプしよう川釣りしようと言ってるけどおとなしいジュンくんってインドア派の可能性が高いような…。この辺父と息子の腹を割った話し合いがどこかで必要じゃないかなってことを思ったりする。*1
何というか、ジュンくんに地球をあげると言わせようとするメフィラス星人を見たくなってきた。フジ隊員の弟で幼くとも科特隊隊員としての勇敢な精神を持っているサトルくんと違い、ジュンくんは父親の本当の仕事も知らない普通の小学生。そんな彼に「私に地球をくれたら人間と怪獣が共存できる星にしてあげるよ」と言ったらどうなるか、そうなった時にゲント隊長はSKaRDとして、父親として、ウルトラマンとしてどう対処するのかってのを見たいなと。
次回、予告だけでは何が何だかわからないのだけどとにかくエミ隊員がアースガロンくんに乗って怪獣と交渉するっぽい???どゆこと???
10月半ばといったら例年なら最強フォーム登場の時期なんだけどもしかしてガヴァドンちゃんとじゃんけんストーンでこの商戦を乗り切るつもりなのか…?正気???
Zとトリガーの時はハロウィンネタ漫画描いてたのにデッカーの時に描いてなかったの片手落ちになってしまった。
*1:まあエミ隊員の父親(娘の誕生日に尊敬する物理学者を祝う)が酷すぎて相対的にちゃんとした人に見えてるのはある。