脚本:中野貴雄
監督:秋武裕介
アバンなしで始まるのってニチアサでも朝ドラでもだいたい深刻な話になる時なのでビビってしまったよ!
リンさんの友人アオイさんはSF小説家の夢を持ち続けて生きていた女性だった───もう一つのテレ東特撮のヒロインもアオイさんだし三次元では夢アオイと名乗ってるんだよな…どうすんだこれ…まあそのまま押し通してしまおう…───しかし日々の現実に押し潰されつつあった。そんな時に見つけた赤い球の言う通りに願い事を言ったら球は小さな鳥ドリちゃんになり、書いた小説は編集部に好感触。アオイちゃんは夢を叶えてくれるドリちゃんを大切にするが、ドリちゃんは人間サイズにまで大きくなってしまい危険な怪獣と見なされる。日々の生活に疲れ切ったところでの最後の希望を踏み躙られたアオイさんの憎悪はドリちゃんを巨大で禍々しい姿の怪獣に変えてしまった───
ガヴァドンAちゃんみたいなデザインの場合ムシバ少年の絵とジュンくんの絵が偶然似ることはあろうが、キングオブモンスの場合デザインが複雑すぎるぞこんなん偶然にも同じ想像するなんてあり得んやろって思ってたけどザンドリアスちゃんを挟むとは予想外でびっくりした。言われてみたらキングオブモンスって確かに鳥っぽいわ…。
荒んだ心で見ていた世界では自分が周りの人たちから置いていかれてると思い詰めていたアオイさんはリンさんを「あんたは美人だし仕事もできるから」と言うけど、かわいいのはただの事実なのでそこは置いといてリンさんは常に優先順位をしっかり定め、人的被害を防ぐために動いているプロなのです。そしてアオイさんは「子供たちを楽しませるSF小説家になりたい」と言っていた自分が子供を傷つけようとしていたことに気づく。というか気づけてよかった。「誰かウルトラマンを助けて!」その声に答えられるのはこの世界ではたったひとりしかいない。
ギヴァス〜〜〜!!!!!
確かに私は15話感想でギヴァスが友を助けに来たらアツいと書いた。そして超時空の大決戦をアークでやるならティガ&ダイナの役ができるのはギヴァスしかいない。なぜならアオイさんは別時空のウルトラマンの存在を知らないから。そういう納得とそのカード、最終決戦じゃなくてここで切るの!?というびっくりがあります。かくして1人で煮詰めた破壊衝動から生まれた怪獣は人を守りたいという願いから生まれたヒーローと彼が繋いできた仲間との絆の前に敗れ去るのでした。ようできとる。
ところで「理屈なんかよりあの場にはガイアが来てほしかったよ!」って人もいるだろうとは思います。
おまえが想像するんだよ!この新発売のソフビでな!!!
いやー、幻想的なドラマパートと映画レベルの大破壊な特撮パートが化学反応を起こした異色回だったなあ…
次回、もっと異色だ!!!
登場怪獣が不明なんだけど予告の異様な感じ…アークのテーマ「想像力」から考えるに心当たりがあるな…あるわ…。