突如現れた大怪獣が謎の光に包まれて死んでから10日あまり。最初は歓喜に沸いた人々も消えることがない死体を前にどうしたらいいのか困惑するばかり。その処理を任されたのは3年前突如光の中に消えて戻ってきた男だった───。
先に書いておきますが、特撮ファンのための怪獣映画を求める人はシン・ゴジラを観ながらシン・ウルトラマンの待機に回っておくことを勧めます。私は観てる特撮番組もあるけど特撮ファンではなく一介のオダギリジョーファンでございますよ。この映画は賛否両論というか大きく酷評されているようですが私は「時効警察などの三木聡監督作品としておもろかったですよ?」という立場です。
シン・ゴジラ。突如現れた異形の存在に相対した(2016年当時の)日本という社会のあり方を描く傑作。クールさとスピード感がとても良き。ただ2022年、長く続くコロナ禍を見守りながらの今ではこうも思うのです。「実際のところ未曾有の事態に見舞われたらもっとグダグダするのでは?」
というわけでどうでもいい話をしたり多方面への忖度や横槍が次々と入って全然方針がまとまらないというのは2022年の嫌なリアルさがあったと思うのです。怪獣とは時代ごとの社会の災厄のメタファーという側面もあるのでシンゴジさんは震災だし希望くんはきっとコロナ禍のそれじゃないかな。
Q:それって怪獣が観たい人やカッコいい山田くんを好きな人が求めてるものじゃなくない?
A:それはそう(ノ∀`)
私真田丸とかいだてんとか、おっさんがグダグダどうでもいい話をしててさっぱり話がまとまらずドタバタしてるの妙にツボに入っちゃうところがあるからなー。
責任の押し付け合い、三角関係、功名心、各々の思惑が絡み合ってうまくいくものもさっぱりうまくいかず、ギリギリまで頑張ってギリギリまで踏ん張ってどうにもこうにもどうにもならないそんな時───
○○○○マンが───(以下自主規制)
何か三木監督曰く、希望くんの造形がゴジラさんに似すぎたらまずいので東宝へお伺いを立てたそうなんだけど大丈夫???円谷にはスジ通した?????
そりゃあ特撮ファンはキレるでしょうと思うけど特撮ファンじゃない私はウケてましたよっていうか特撮ファンってネタだったら笑って許すんじゃねえのかよという思い出し怒りがある。*1
まあ当方は特撮ファンではないし映画ファンでもない、ただ大特撮の画とカッコいい推しが観られたら大満足の観客ですよ。河川敷に横たわる希望くんの死体からどんどん大きくなっていくキノコ、そこから飛び出す液体、大爆破と、「東映特撮って潤沢な予算があって極道スケジュールでなければちゃんとシネマサイズの画ができるんだよ」と思ったら今あの会社を取り巻いている状況が切なくなってしまった。
特撮ファンが思ってたのと違ってたから酷評される、まあそれはわかる。あとスカッと笑えるコメディではなく全体的にジメッとしてるのでその辺の不評もわかる。ただその、これは現代のどの特撮シリーズに感じることなんだけど、何か常に特撮ファンの顔色を伺うようになってない…?いや少子化や不況でそうならざるを得ないのはわかってる。でもそれをずっと続けて次世代の育成や未知の領域への開拓はできるのか?もっというならみんなが逝った後で特撮を見守ってくれる人はいるのか?特撮ファンってにわかは来るなとか女は来るなとかガキが映画館に来るなとかの声がやたら大きくその辺が心配になることが多いので、「外野」へのアピールとしては悪くない作品なんじゃないかとも思ってるんだ。
【2月15日追記】
◢◤ #大怪獣のあとしまつ
— 映画『大怪獣のあとしまつ』公式 大ヒット上映中! (@daikaijyu_movie) 2022年2月15日
🦖著名人𝘾𝙊𝙈𝙈𝙀𝙉𝙏𝙎 🦖◢◤
🗼髙寺成紀
/角川大映スタジオプロデューサー
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特撮ファンの方々と『大怪獣のあとしまつ』の感想を語り合ってみたいと思ってます。なので是非観てみて下さい!
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ただのオダギリジョー強火担高寺P(ノ∀`)
【2月20日追記】
ワンドロのお題に出たので。
【3月14日追記】
いや、まあ荒れておりますね。火元になってる東映Pのコメントは読んでいません。ただ私はいつも東映特撮において白倉Pのコメントを読まないようにしてるし、見かけても話半分に受け取るようにしてるので同じようなもんです。ただ、この作品を嫌う人の方向を見るよりも好きだと言っている人たちの方を守る姿勢くらいあってもいいのではないかとは思ってますよ。でも東映Pなら煽り芸はよくあることなんじゃないですかねえとも思うし、いつも自分の好きなジャンル以外のものを見下すのがデフォルトの特オタが何をバカにされたって?とも思ってますよ。
【4月13日追記】