照子があらわれた!
照子はふしぎなおどりをおどった!
松本のおっちゃんはにげだした!
しかしまわりこまれてしまった!
えー…相変わらずてるてる家族について私が書くことはわけがわからないと思いますが安心してください私にも何が起こったのかわかりません。
朝ドラで夫が浮気をするたびにTwitterのTLは「夫を川に放り込め」とか「いやいや妻にも悪いところが」とか「これどうやって収めるんだろうねー」とか紛糾するけどもっととんでもないことが起こりすぎてそれどころじゃないって事態は初めて見るため爆笑しつつ困惑の日々ww本放送当時はあまり視聴率には恵まれなかったそうで、「確かにここまで癖が強い作風は観る人を選ぶだろうな…」と思ったら平均18.9%で低い扱いなのかよふざけんなと謎の憤りが沸き起こってる私でございます。
朝ドラにおいてヒロインが本役になるまでの子役期間は導入であり、お試し期間でもあったり、まあヒロインの基本設定を説明するための言わばエピソード・ゼロの部分。だいたい第1週の最後に本役にバトンタッチがお約束…と思っていたのでまさか子役期間が2ヶ月続くとは!と驚愕し、でもそんなに長いからこそ岩田家4姉妹には子供の時期から愛着を持てるようになって行ったなあ。ただの「ヒロインの子供時代」ではなくてそれぞれちゃんと登場人物として扱われている。スケートの才能に恵まれた春子、スターならではの華を持った夏子、思い込んだら猪突猛進なところがある秋子、そして最も照子はんの血を濃く受け継ぎすぎてジョスィな面が強く、商才もある冬子。4姉妹は皆母親の血を良くも悪くも継いでるなあ。皆負けん気が強いし。
この「良くも悪くも」ってところが肝心で、照子はんは決して良い母親ではないと思う。基本的に思い込んだら周りが見えなくなるし押しが強すぎるしふしぎなおどりを踊るし。どっちかと言うとモンスターとかそんな部類の人に思える。もし娘たちがよくある朝ドラヒロイン的な子だったら視聴者に毒親と呼ばれたかもしれない。しかしまあ娘たちもまた母親によく似たモンスターたちでもあるし何より演出がどんな状況でも深刻になり過ぎずにカラッと笑えるところを用意してくるからな。
このところ朝ドラを観てると母子対立のターンになるたびにTLで母親が毒親と言われたり娘がクソガキと言われたりですごくトゲトゲしくなることが多くて正直ウンザリしてたので、何が起こっても「まあ照子はんなら仕方ないよな」で片づいてしまうのが新しすぎて好き。こんなのこのドラマでしか成立しないけど。
うっかりカオス展開にばかり気を取られがちだけど親子関係のままならなさ、子供時代特有の無邪気さと残酷さといった明るさの裏にある影を幻想的な映像に織り交ぜて送り出すこのドラマはなかなか侮れないなと思っております。何があってもなるようになるさ、先のことなどわからない。
- アーティスト: RYTHEM,なかにし礼,清水信之,玉川学園高等部吹奏楽団
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
- 発売日: 2003/11/19
- メディア: CD
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使用楽曲の権利問題のため現時点では総集編しか円盤が存在しないそうで、完全な状態を観るためにはBSプレミアムでやってるこの再放送を観るしかないが、正直このためにBSを導入しても損はありませんぜと思うくらい遅ればせながら伝説を目撃している心境でございます。