浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

マリオをプレイしたことのない者がザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(吹替)を観た。


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誰だよマリオは世界中で売れてるから観客全員がでかい内輪とか言ったの!やったことないのに観たけどめちゃくちゃ楽しかったぞ!!!!!思うに、未プレイ者にとっては100点やりこんできた人には5億点みたいな感じなんじゃないかなー。

初代ファミコンが発売された頃に視力が落ち始め、目に悪いからと禁止されたためゲームに触ったのは成人してからゲームボーイでのポケモンです。子供の頃に習慣づけることがなかったせいか以降もゲームと深い付き合いまではしないままでした。指先が不器用すぎてアクションゲームは敬遠しがちでマリオはやったことがありません。そんな私がなぜこの映画に興味を持ったかというと、


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日本語版キャストを知って頭によぎったのがこれだったから。

兄弟が師弟になってるウルトラマンZもよろしくな!

まあとにかく、うっかりネタにしてはしゃいでしまった以上作品を観ないのはあまりにも無礼。それで一旦アンテナが向くと予告編だったりポスターだったりで「カラフルでポップで楽しそう」と思いました。

確かになぜブロックを叩くとアイテムが出てきたり変身したりできるのか?とかなぜ花を叩くと衣装が変わるのか?つーかクッパが欲しがってたスターって何?といった説明はありません。でもそれがこの作品の楽しみ方を阻害するのかというとそんなことはなく、次から次へとスピード感のある演出が続いていくのでとにかく動きが面白かったですよ。

プレイしたことはなくとも

  • マリオとルイージはブルックリンで配管工をしている
  • 前の会社から独立して今のところ失敗も多い
  • マリオは諦めが悪く弟思い、ルイージは臆病で兄思い

この辺は最初に説明されるのでストーリーは入ってきやすいと思います。ダメダメな主人公が異世界転生して一転ヒーローになるというのはどこの国でも鉄板であろう。

そういえばこの映画で初めて知ったんだけど、あの兄弟ってピーチ姫の国の住人ではないのね?????ずっと自分の国のお姫様がさらわれたから助けに行く話だと思ってたんだけど、見ず知らずの姫様を助けに行くのは意味がわからんとはなる。なので弟救出に改変されるのは割と納得です。

あとピーチ姫って弱いヒロインなわけではなくてかわいいから戦えない国民のために外交と国防を1人でこなす誇り高き王の器なのですねー。*1そしてそんな彼女のハートを手に入れようとするが手段が何もかも間違っていて、いよいよ脈がないと思い知ったら危害を加えようとするクッパは愛嬌はあるけど同時に倒すべき強敵という説得力も十分。何気に民に慕われる姫と恐怖で部下を縛る支配者の対比もあったように思うのはどうしてもそういう思考になってしまうほどに今のリアルが不穏だからかもしれないです。

f:id:asanem800:20230502192721j:image※パンフ売り切れで資料をあまり見られていないのでいろいろ間違ってるかもしれない

諦めが悪いマリオは何度失敗しても立ち上がり弟を救いに向かう。どうもこれはゲームの“コンティニュー”を物語として落とし込んだ結果らしいのだけど、でもゲームのこと知らなくてもみんなそういうの好きじゃん?????そして協力プレイで大逆転するの嫌いな奴いないじゃん?????なのでこの映画は大きな内輪受けとは思ってなくて、ゲームを知らない人にも楽しめるようになっていつつも知ってる人にはよりアガる作りなのではないかなーと思いました。何はなくとも全編楽しかったです。

*1:いや冷静に考えるとかわいいから戦えないって何だよ…。