鬼滅って新シーズン最初の辺りはハイテンションギャグ多めで徐々に深刻になっていくのがデフォだけど二話の辺りで「もしかして柱稽古編って最終決戦を前にした最後の笑うところみたいなやつ?」と思い始めるなどした。
こんなごんぎつね嫌だ!
最終選別で鯖兎に庇われて自分は鬼を斬ることもできないまま生き残ったことをずっと思い詰め、「死ぬべきだったのは鯖兎ではなく自分だ」と考えていた冨岡さん。それは辛すぎる。しかしこれまでのことを思うと死んでいった者たちは生きている者たちに希望を託していて、それが巡り巡って上弦連続撃破や禰󠄀豆子太陽克服にも繋がってるはずで、そうなると立ち止まってしまうことはそれこそ許されないのだろうと。それはそれとして「(最終選別で不本意な残り方をしたから)俺は(最終選別を正当に通過した)おまえたちとは違う」って絶望的に言葉が足りねえなこの人!不死川さんとか嫌味と受け取っちゃってるよ!…というか最終選別って、手鬼の存在が「受験生の学力では解けない問題が入試に紛れ込んでた」みたいなものなので運営の方がいかんと思うんですがそれは。
その後はいつも辛い死闘をしてる隊士たちの穏やかなひと時にほっこりしたり、どう見てもデキている甘露寺さんと伊黒さんに「ほほぉ?」となったり、不死川兄弟の行き違いや悲鳴嶼さんの過去にしんみりしたり、鎹烏やモブ隊士のキャストが出番の割に異常に豪華でビビったりしながら基本的にはゆるく観ていたのだけど最後に締めてきたなあ。
これ、お館様の歌なんだな。縁と絆を千年繋ぎ、一族の汚点鬼舞辻無惨を倒すために燃やす執念と憎悪。己を囮にし妻子をも道連れに自爆までするその行為を無惨様は常軌を逸していると言うけど「正論だがお前が言うな」とはなるよね。
お館様の命懸けの思いを背に鬼殺隊全隊士が打倒無惨のために戦う最終決戦に突入。今回さんざんほのぼのや笑いをやってたのできっとハードになるよなあ…。
あの引きでたぶん来年まで待たされるのひどくない?VSあのクオリティを続けてやったら死者が出るよ? 例によって心がふたつある。
2020年、コロナ禍真っ只中で起こったブームの中でプリキュア、戦隊、ウルトラマンの中でDX日輪刀のCMがバンバン流れるようになってなんとなーく1期と無限列車編に立ち寄ったけど、いよいよここまで来たんだなあ。