浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

ウルトラマンブレーザー 第22話「ソンポヒーロー」

脚本:足木淳一郎

監督:中川和博

ヒーロー番組では市民の生活が描かれてるタイプの作品が好きだ。主人公の身の回りだけでなく彼が直接は見られない場所も描く作品が好きだ。そういう場所も守るのがヒーローだと思うから。

長野県松本市で怪獣損害保険の営業マンをやっているテツオは契約を断られてばかりで成績も悪く、毎日夜遅く帰ってきてアパートで一人コンビニ弁当を食べる孤独な男。一人暮らしの老婆ミチコと出会い共に食事をして久しぶりに人の温かみに触れる。だがそこへ2匹の怪獣が現れる。

レッドキング

ギガス!

…ドラコどうした!?うんまあ、ドラコって野良宇宙怪獣なんで、宇宙怪獣=侵略兵器なブレーザー世界では出る幕ないわな。

怪獣がしょっちゅう現れる世界なので怪獣損害保険会社も存在していて家屋が壊れたら補償のために動くことになるが利益のために動く他の社員や実務を嫌がる後輩のアイカワと違いテツオはミチコを助けるために動いた。不思議な力はなくとも、敵を倒すような強さはなくとも、命を救いたいと思う心がある者はヒーローだ。ラストでテツオはミチコの手引きによって契約を増やすことができたけど彼が得たのは単純な成績というよりも顧客と真剣に向き合ってできた信頼という形なきものなのだと思う。

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バトル面でもいきなりのウルトラファイトブレーザーくん&アーくんVSレッドキング&ギガスタッグマッチ、闘牛士ブレーザーくん、辻本監督じゃなくて中川監督なのに何か執拗にいじめられる車たちと楽しさいっぱいでございました。

ところで近頃Twitter「怪獣映画には人間ドラマは不要だ云々」みたいな話題が出てまして、それ自体については「はあSNSって個人の好き嫌いを良い悪いに装って話すとバズりやすいですよね」と思うだけなんですが(性格が悪い)、私としては「地球で起こることなら地球で生きる者への影響も映し出していかないと描写として不十分なのでは?」とは思います。


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次回、ヴィジターなのかビジターなのかどっちだ!?それはともかく田口監督だけじゃなく他の監督も乗っかってやりたい放題だったウルトラマンブレーザーもいよいよ最終章です!そろそろ劇場版の上映劇場を教えてください!島根の者は今ハラハラしています!

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山陰両県入りました!ヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!