今日は年末特番のためウルトラマンブレーザーの放送はありません。ということで今週は毎週感想ではあまり書けてない今まで思っていたことを取り留めもなく書いていこうと思います。本当に取り留めもなくめちゃくちゃ長いのでご注意を。
- その呼び名は私に効く
- 不思議な生き物ブレーザーくん
- 新怪獣がいっぱいだー!
- 客演をやらないのいつぶりなんだろう
- ニュージェネのこれから
- 客が売上のことばかり気にしても無意味だと思う
- 私が助けられなかったヒーローの話
- ね?本当に取り留めのない話だったでしょ?
その呼び名は私に効く
ここを観た時点で「あーきっとこれ好きなやつー」と思っておりました。これを観た人の第一印象ってみんな様々だと思うけど、私の場合「ヒーローが未確認巨大宇宙人と呼ばれていて、つまり怪獣と同等の扱いらしい」という辺りが最初にフックとなった感じ。未確認巨大宇宙人…未確認生物…未確認生命体…
「あたしそういうの好きじゃん!!!」という感じで…ええ…。組織人とかわいい自由人の組み合わせだしな…。*1こういう書き出しをした時点でお気づきと思いますが私はここで評論をやるつもりは全くございません。そういうのはTwitterを見たら評論家をやりたい人たちがわーわー言ってるはずなのでそっちを当たってください。ここはただ「私個人がウルトラマンブレーザーという作品について思っていること」を書くだけの記事です。
不思議な生き物ブレーザーくん
というわけで第1話を観て、まあ正体不明のウルトラマンとは聞いてたんですけどその…予想以上の何だこれという感じで…(ノ∀`)吠える、ぴょんぴょん跳ねる、釣りをする、アッチュイ!アッチュイ!…観ていくうちに「…もしかしてこの巨人はかわいいのでは…?」という認識ができていきまして。神秘的ではなく野生的で、というよりヒロイックというよりはすごくへんてこ。もう終盤だというのにわかっていることは「命を守りたいと思っていること」だけ。でもだんだんと思ってきたのです、言葉を話せないということは意志を伝えることが難しいわけで、わかってもらえてないまま戦っているのはとても切ないことなのではないかと。本人そういうことはあまり考えてなさそうだけど。
新怪獣がいっぱいだー!
正直当方としてはこれまで何が何でも新怪獣いっぱい出せとまでは思っていませんでした。…というか円谷のこれまでの事情を知ったらそれを求めること自体が怖いことじゃないかと思っていて。ただその…既存スーツ、どうしても昭和怪獣に偏ってんなとは思っていて…ええ。それはともかく新怪獣がいっぱいだと怪獣の特性を調査して作戦を立てていくドラマ進行に新味が出るという発見がありました。何しろ知らない怪獣の特性は当然初めて見るものなので。
好きなブレーザー怪獣はレヴィーラさんとモグージョンちゃん!ヤバかわいさ!
「怪獣を多く魅せる」という方針の場合ヒーローのカッコいい活躍、つまり“悪い怪獣”を華々しくやっつけるところが見たい層にとってはどうだったんだろうと思いはするんだけど、ずっと怪獣が“害”ではあるが“悪”ではないというのが一貫していて、そして23話でこの作品が最後にどうしたいかの方向性は見えてきたわけで、やりたいことを貫いてるのとても好きだなー。
客演をやらないのいつぶりなんだろう
これは個人的な感情なんだけど、例えばアメコミ映画の新作が公開される時ってだいたい「この新作を観る前にはこれを観ろ!」って20作品くらい並べてくるプレゼンが流れてくるじゃないですか、あれ私「なるほどアメコミ映画は一見さんお断りなんやなあ」としか思わなくてほとんど立ち寄らないまま生きてきたんだけど、ウルトラもそれを引き起こす可能性を孕んでないかなあとは前から思っていたところがありまして。なので他のシリーズと一切繋がりのない作品が出てくるのはこれからのために良いことなのではと。初めて観る人には何だかわからん巨人だがずっと観てる人にもあいつのことはよくわからんから大丈夫やで!まあこれからギャラファイとか後輩への客演とかありそうですけどね。
ウルトラヒーローの客演こそないものの、新怪獣がぞくぞく出てきたことで再登場怪獣が事実上の客演の形になってたんじゃないかと思うんですよね。
レッドキングとデマーガ以外はあまり常連って感じでもないので新鮮だし、それぞれ新解釈が加えられて楽しかったです。
ただ現在の円谷が(少なくとも旧体制時代よりは)各々のキャラクターを大事にしていることを知らなかったら私はこの昭和1期に偏ったセレクトにいじけてしまってたかもしれない。*2今のあり方*3はきっと円谷のいろいろな苦難がなかったら出てこなかった光景だと思うし、私は今の状態の方が居心地良いのです。ニュージェネのあり方にいろいろ言う人も多いけどな、私ニュージェネ楽しいしかわいいし好きだよ。
ニュージェネのこれから
とはいえニュージェネも無印ギンガから始まって10年、こんなに続くと“様式”として固まったところもいろいろとございましょう。それを「今までこれでやってきたから」でそのまま続けていくのははたしてアリなのだろうか、いや悪いということでなくて固定化したらこの先身動きしづらくなり先細りができてしまうのでないかなと思ったりはします。なので時々にでも「こんなこともできる」の幅は広げておいた方がいいのではないかとは思います。シリーズが進んでいくのなら時代の流れによっていろいろな変化があるもので、できることならたおやかに穏やかに受け止めていきたいです。当方割と心が狭いのでそれができるかどうかは毎回不安ではありますが。
よく「ヒットした路線をずっと続けたらいいだろ」って言われるけどそういうのってずーっとやり続けるならそれヒット作を再放送してればよくないかってことにならない?最も的確なリスクヘッジは新作を作らないことですよってことにならない?なので時々にでも獣道を行くくらいの方が楽しいかなー。今の現実に満足したら届かないこの思いとdoaも歌っています。
客が売上のことばかり気にしても無意味だと思う
だって自分1人でそれを何とかできると思う?何かこれって一般ドラマで視聴率のことばかり言って主演俳優を叩く動きとそっくりなんじゃないかなあ。ちなみに今までは小物アイテム集めをしながら変身アイテムやソフビをアピールしていってて、それは東映特撮のとだいたい同じはずなんだけど、ブレーザーでは「今期は怪獣売りで行きます!」と最初に宣言してて新ブランドウルトラ怪獣アドバンスも立ち上げて毎週毎週怪獣!怪獣!と出していってるわけで、これまでの方針からここまで急展開させるのはバンダイ的にすごく怖いことなのではと思うんだけどその辺どういう折り合いのつけ方があったんだろうというのは知りたいです。フィギュア王でいずれやるであろうブレーザー特集を読んだらわかりますかねえ。
いつも名アシストをしててアーくんいなかったらブレーザーくん勝ててないことも多いから活躍してないなんて全然思わないのだがなあ…
【情報解禁】
— ウルトラマンおもちゃウェブ公式 (@bandai_ultratoy) 2023年12月27日
プレミアムバンダイにて『 #アースガロン COMPLETE EDITION』が16時予約開始!
待望の「Mod.3」に加え、本日解禁の最強形態「Mod.4」を最速立体化!
<合体自動検出>や<100種以上の作戦サウンド>などプレイバリューも限界突破!https://t.co/T6aCNCJTfI#ウルトラマンブレーザー pic.twitter.com/caVcHWeb3I
どうやらあと1回の変身を残しているらしい。
私が助けられなかったヒーローの話
子供はわかりやすいものにしか飛びつかないのか、難しいものは子供に敬遠されるのか、それは子供というものをあまりにも一面的にしか考えてないのではないかなーとは思っております。わかりやすく観たい子も背伸びしたい子もおるやろと。
自分が子供の頃、それまで観ていた特撮ヒーロー番組とはかなり毛色の違うものがありました。1話から揃っている40体の敵勢力、新日本フィルハーモニーオーケストラが奏でる重厚すぎる劇伴音楽、突如産み落とされわけのわからないまま敗北し生まれた意味を太陽に問いかける主人公、その見たことのなかった雰囲気の番組の設定をまだ小学生だった私は全て理解できていたわけではなかったけど何か目が離せなかった。しかし1クール過ぎたあたりからだんだん雰囲気が変わってきた。敵側であっても人間だったら殺さずにいたメタルダーは普通に殺すようになり、ほぼ仮面劇で進行していた話に人間が増えたり、コミカルなところが多くなっていったり。視聴率が良くなかったために「路線変更」が起きたというのは後から知ったんだけど、テレ朝の局がない山陰では3ヶ月くらい遅れて放送されていて*4、そしてすぐ飽きるからと言われてなかなか玩具を買ってもらえない子供だったしそもそも玩具を買わせることが番組の命運を繋ぐことなんて子供が知ってるわけがない。結果メタルダーはゴールデンタイムからニチアサに時間帯移動した後39話で放送終了。楽しんで観ていた子供の私は「いなかったことにされた」ということになります。でもこれって私のせいなんですかね?
あの時楽しんでいた私は確かに存在していたし、それはなかったことになってほしくない。そして現代でも視聴率や売上などデータでは低い数字になっている作品でも楽しんでいる人間はゼロではない。軽々しく「これは視聴者に総スカンされた」などと言いたくない。できることなら全ての作品とそれを愛した人たちの存在が消されたりしないようにと願うばかり。まあ玩具が売れなかったらシリーズなくなるーとか騒ぐ人はいるけどさ、売れても売れなくてもなくなる時はなくなりますよ、メタルヒーローみたいに。*5私は好きなものは好きだと言っていくだけですねえ。
サモーン・シャケキスタンチンだァ!
— 農林水産省 (@MAFF_JAPAN) 2023年12月23日
今年のクリスマスもシャケ一色に染めてやるっー!
いいか、おまえら、#クリスマスにはシャケを食え !
クリスマスは、そう、#シャケざんまい !
分かったか〜〜!! pic.twitter.com/qj52KFWifA
そういえばルパパトは玩具売上のことではかなりいろいろ言われたけどドラマの面白さが評価されてギャラクシー賞を獲り、今も少々斜め上の方向だけど名は残し続けてますね。
だいぶ話が脇道に逸れた気がしてきました。私はどの作品についても「子供が」とか「世間が」とかではなく「私が面白いか」で考えていきたいです。
ね?本当に取り留めのない話だったでしょ?
まあこうして長々と書き出してみると、私はTwitterによくいる評論家やりたがりの人を避けたくなってるのだなーということに気がつくわけで。今年はTwitterのことでかなりいろいろと考えることがありちょっと自分の中で来年の方向性が固まってきましたがそれは元日にでも言おうと思います。