浅羽ネムの長いひとりごと

誰かの言葉に乗っかるのではなく自分の言葉を紡ぎたい。

仮面ライダーガッチャード第29話「この村は泣いている」

asanem800.hatenablog.com

【ガッチャード観たことないなりに語る前回のあらすじ】寂れた村に起こった妖怪騒ぎ。そこへ現れた霊能力者スターシャイン星野は霊力で妖怪退治をすると息巻いているがその能力は本当はケミーによるものらしい。宝太郎は襲いかかってきたマルガムをガッチャードに変身して倒したが星野は事件はまだ終わってないと言い出した。その時村長の悲鳴が───【専門用語の類はテレ朝公式サイトを参考にしました】

f:id:asanem800:20240330201025j:imageというわけでごく自然におばあちゃんが犯人だと思ってたけどまさかの展開だったし最終的にいい話だった…何だこの味わい…。何か前回と続けて朝に観るのに「ちょうどいい」感じの爽やかさがありました。…ライダーとしては逆に攻めてないかこれ?

令和ライダーを観たことがないので平成ライダーのぼんやりとしたイメージの話をするんですが、あの枠って良くも悪くもインパクトとライブ感重視なので見せ場のところとか「バズる」シチュエーションとかを仲間内でネタにし合ったりするのは楽しいだろうなと思うんです。でもそういう楽しみ方ってすぐハメを外して他方をバカにする人が出てくる。*1今の私はこの番組の素直な楽しさに惹かれる気持ちと仮面ライダー界隈への悪印象と東映の労働問題の解決が全然見えないのに呑気に楽しんでいいのだろうかという思いが絡み合っているところですね。なので次週を観るとかの約束はできませんが、

www.kamen-rider-official.com

ガッチャードを見てくれている視聴者の皆様が後年になって
「なんかガッチャードに(仮面ライダーに)ヘンな回無かった?お化けが出てきて、変な退魔師みたいなのが出ててさ……」
と話してもらえるような引っ掛かりを作りたかったからです。平成令和の仮面ライダーシリーズは連続ドラマの性質が強く、ともすれば縦軸の話を進めているだけで1話が終わってしまい、各話各話の印象が残らない。ということになりがちです。もちろんリアルタイムで毎週追っているときはそれでも十分楽しいのですが。1年終わってみると意外とキャラは覚えててもエピソードの印象は薄れていきます。特に縦軸が進む後半はなおさら。例えば、ちょうどこの春から小学校に上がるという視聴者の方がいらっしゃったとして。やがて高校生になり、大学生になり、もしくは子供が生まれたり、転勤したりして生活のスタイルが変わったり、仮面ライダーシリーズを見なくなったあと、ガッチャードという名前もおぼろげになって、ふとしたきっかけで上記のような会話があって欲しい。

23年あの枠でやってきて革新を続ける代わりに失ったもの、停滞してしまってるものを見直していこうという矜持は感じるのでそこは信じてみたいかな。アマプラなら1話から観られるんだよね?

*1:実際のガッチャードは素直に楽しい番組だったのにブレーザーへの殴り棒に使っていた人たちへの怒りが再びこみ上げてきている。